「別に好きで結婚したわけじゃないし、1年以内に痩せてね」産後、体型が変わった私に冷たく言い放つ夫。だが、夫が言った時の状況に背筋が凍った
夫だけが「変わった」と胸を張るようになった夜
私たち夫婦は、同棲時代から似たような体型でした。
お互いふっくらしていて、外食もスイーツも遠慮なく楽しむタイプ。
ふたりでよく食べてよく笑う、それがうちの距離感だったのです。
転機は、私の妊娠と出産でした。
育休に入り、赤ちゃんの世話と家事に追われる日々が続きます。
意識的なダイエットはしていません。
ただ、夜中の授乳で起き、抱っこで腕を使い、立ったまま食事を済ませる毎日が続いた結果、私の体重は産前より10kg以上落ちていました。
同じころ、夫はジムに通い始めました。
少し遅れて格闘技にも興味を持ち、家ではトレーニングと食事管理の話題が増えていきます。
鏡の前でわざわざシャツをめくって腹を確認するような場面が、何度も目に入るようになっていました。
夫は、自分が「変わった」ことを誇りにしていました。
それ自体は構いません。けれど、口喧嘩のたびにその「変わった」が、私への当てこすりとして飛んでくるようになったのです。
「俺はこんなに変わったのに、お前は全然変わってないよね」
その日の話題と関係ないところに、必ずこの一言が差し込まれます。
最初は受け流していましたが、繰り返されるたびに、家の中の空気が少しずつ重くなっていきました。
息子のすぐそばで、平らな声で続いた追撃
ある夜、ささいな意見の食い違いから口喧嘩が始まりました。
すぐ横では、息子が床に座って積み木で遊んでいます。私たちのやり取りを、ときおり手を止めて見上げていました。
「そういえば、いつ痩せるの?俺ずっとお願いしてるよね?」
夫が、また話の流れを断ち切ります。私は静かに事実を返しました。
「10kg以上落としてるんだけど」
夫の表情は、ほとんど動きません。返ってきたのは、平らで乾いた声でした。
「変わってないから分かんなかった」
同じ言葉が、もう一度耳の奥で再生されたみたいに重く響きました。
息子は積み木を握ったまま、こちらに視線を向けています。
夫はそのまま、最後の一言を畳みかけてきました。
「別に好きで結婚したわけじゃないし、1年以内に痩せてね」
(息子の隣で、この声色なんだ)
背筋を冷たいものが這い上がります。
怒鳴るのでも、酔っているのでもなく、子どもがすぐ横にいる空間で、段取り通りに言葉を並べる夫の温度でした。
息子の耳には、意味の輪郭こそ届かなくても、母親に向けられる声の冷たさは確かに残ります。
私は積み木ごと息子を抱き上げ、寝室へ向かいました。リビングには、夫の声だけが残されていました。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、20代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














