「仕事なめてんのか?」と怒ってばかりの上司が新店初日に寝坊。上の立場の人に一喝された瞬間
毎回怒鳴られ続けた職場の日常
以前勤めていた飲食店に、扱いにくい上司がいた。
「仕事なめてんのか?」
自分がミスをしてもうやむやにしておきながら、部下が何かやらかすと大声で怒鳴りつける。その繰り返しだった。
謝罪は一度も見たことがない。「なぜ怒られているのか」が理解できないまま叱責されることも多かった。
スタッフは誰も正解を持てないまま、ただ上司の顔色を読んで動くしかなかった。
入って間もない新人も、ある程度慣れたスタッフも、この上司の機嫌に左右されていた。
忙しい時間帯に大声で怒鳴られると、注文を取りに行く手が止まってしまうことがあった。
それを指摘するとまた怒られる。悪循環だった。
辞めていく人間が後を絶たない職場だったが、上司の振る舞いが改まることはなかった。
補充で入った新人も、しばらくすると同じような顔をして出勤するようになった。周りはただ波が過ぎるのを待つしかなかった。
新店オープン当日、姿が見えない
系列の新規出店が決まり、スタッフ全員が早朝から準備に入ることになった。
開店前は慌ただしい。仕込みの確認、ホールのセッティング、導線の最終チェック。
いつも遅れてくることが多い上司でも、さすがにこの日は早めに来るだろうと思っていた。
開始時刻を過ぎても、直属の上司だけが現れない。最初は電車の遅れでも起きたかと思っていたが、10分、15分と過ぎてもその姿はなかった。
さらに上の立場の別の上司が状況確認のために連絡を入れた。
返ってきた答えは、寝坊だった。
新店のオープン初日にである。
その場にいた全員が、一瞬顔を見合わせた。
上の上司はすぐに電話で問い詰め、遅れて到着した直属の上司を人目もはばからず一喝した。
いつも部下を怒鳴りつけていた人間が、今度は一方的に叱られる側に立っていた。
顔を上げることもできずに頭を下げていた。言い訳もなかった。
あのとき心の中でスカッとした、と今でも思う。理不尽な怒りを黙って受け続けてきた日々が、少しだけ報われた気がした。
自分で何かをしたわけではない。ただ、巡り合わせがそういう朝をくれた。
同僚のひとりが後でこっそり「ちょっとだけ気持ちよかったね」と言ってきた。うなずくだけで十分だった。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、20代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














