出典:写真AC
驚異の低価格で注目を集めるサイゼリヤのモーニング営業。認知度や満足度の面で新たな課題
低価格で知られるファミリーレストランチェーンのサイゼリヤが、朝の時間帯に特化したモーニング営業、いわゆる「朝サイゼ」の実施店舗を各地で着々と増やしています。今年1月に東京と千葉の計6店舗でスタートして以来、5月には埼玉や神奈川にも拡大し、6月からは大宮の店舗でも新たに導入されました。通常は午前10時開店のところを朝7時に早め、専用のメニューを提供する試みです。
看板メニューの焼きシナモンフォッカチオは単品で税込み200円、ドリンクバー付きのコンビでも300円という、現在の物価高を考えれば他を圧倒する驚きの価格設定を実現しています。しかし、この破格のサービスもまだ世間には十分に浸透していないのが現状のようです。実際に朝の店舗を訪れると、席が3割程度しか埋まっておらず、10時を過ぎて通常営業になってからようやく混雑し始めるという光景が見られます。
インターネット上でもこの現状に対して様々な意見が交わされており、認知度の低さや朝食としての満足度について多様な視点から指摘が集まっています。
『朝サイゼに行ってみたけれど、まだ世間に浸透していないせいか、自分を含めて店内には5人しか客がいなかった』
『関西圏ではまだ実施していないみたいで非常に残念。ぜひ全国展開してほしい』
『価格面では非常に魅力的だが、駅から職場や学校へ向かう動線上にお店がないと、忙しい朝の選択肢に入りにくいのではないか』
『他のお店がどんどん値上げする中で、ランチも含めて安さを維持しているのは本当にすごい。ただ、サイゼリヤはどうしても昼以降のイメージが強いので朝は入りにくいのかもしれない』
『400円から500円に値上げしてもいいから、フォッカチオだけでなくソーセージや目玉焼きが付いてくると、朝からゆったり過ごす贅沢感が出て利用したくなる』
『安く外食できる選択肢が増えるのは嬉しいけれど、こうした激しい価格競争が食材の供給元や物流といった周辺産業への無理なコスト削減のしわ寄せになっていないかは心配』
このように、安さを歓迎しつつも、現状のメニュー構成では一日の始まりを支える食事としての満足感を十分に満たせていないのではないかという冷静な視点や、朝の定番であるマクドナルドや牛丼チェーン、コンビニといった競合との激しいシェア争いに食い込む難しさを指摘する声が目立ちます。
また、並々ならぬ企業努力によって維持されている価格展開に対して、働く従業員の負担や他業界への影響を懸念する意見もあり、単に安ければヒットするというわけではない複雑な市場の姿が浮き彫りになっています。
店舗の立地条件や人手不足の問題を考慮しながら、どのように顧客を囲い込んでいくのか。
この挑戦が一時的なものに終わるのか、それとも新たな朝の習慣として定着するのか、今後の動向が注目されます。














