「連絡先を聞かれただけ」私の彼氏とこっそり連絡先を交換した友人。だが、友人たちの前で詰めると
紹介のはずの飲み会で
女友達に、彼氏の後輩を引き合わせる。
そのつもりで開いた飲み会だった。
二人が仲良くなってくれたらいいな、と無邪気に考えていた頃の私は、何の疑いも持っていなかった。
話が弾み、私はトイレに立った。たった数分のことだ。
席に戻り、彼氏のスマホがふと目に入ったとき、私は固まった。連絡先の一番上に、あの女友達の名前が追加されていたのだ。
「ねえ、これ交換したの?」
「まあ、ちょっとした流れで」
「たまたま、たまたま」
二人は顔を見合わせ、笑ってごまかした。
後輩を紹介する場だったはずなのに、なぜか彼氏と女友達がつながっている。何より、それを私に黙っていたことが胸に刺さった。
距離を置いた数週間
その後、私は彼氏ときっぱり別れた。
隠そうとした態度に、もう気持ちは戻らなかった。
ただ、女友達への不信感だけは、すっきりしないまま残った。問い詰めて修羅場にする気はない。私は何も言わず、彼女との距離を少しずつ取った。
数週間後、別の友人も交えた集まりがあった。
久しぶりに集まった顔ぶれの中に、あの女友達もいた。「最近どう?」と振られ、私は彼と別れたことを、隠さずに報告した。
「ええっ、どうして?」
一番に驚いたのは、その女友達だった。
彼から事情を聞いていなかったのだろう。私はゆっくりと彼女を見て、こう言った。
「彼から聞いてないんだ。じゃあ、本人に聞いてみたら?」
彼女の笑顔が、その瞬間に凍りついた。
何の話か気づいた友人たちが、いっせいに彼女へ視線を向ける。
暴かれた本当のこと
「連絡先を聞かれただけ」
彼女は慌ててそう言ったが、声が上ずっていた。
「私が席を外してる間にね。聞かれただけなら、なんで黙ってたの?」
「それは、別に大したことじゃ……」
「大したことじゃないなら、あの場で言えたはずだよ」
彼女の言葉は、そこから続かなかった。
視線が落ち着きなく動き、しどろもどろになっていく。
「……ごめん、なんとなく、言いそびれて」
「言いそびれた、で半月も?」
テーブルの友人が、気まずそうに目を伏せた。「うーん、それはちょっとね」と誰かがこぼし、場の空気がはっきり傾く。
さっきまで彼女に集まっていた同情の視線が、一つ、また一つと離れていった。
「怒ってるんじゃないの。ただ、隠さないでほしかった。それだけ」
彼女は真っ赤になった顔を上げられず、グラスを握ったまま固まっていた。
さっきまで私の別れ話を不思議そうに聞いていた人が、今は針のむしろに座っている。立場は、もう完全に入れ替わっていた。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














