「彼氏が、女連れであそこに入っていったの!」突如、女友達に呼び出された。見てしまった裏切りの現場とは
震える声で、女友達は俺を呼び出した
休日の昼下がり、女友達からかかってきた電話の声は、明らかに普通じゃありませんでした。
何があったのかと聞いても、とにかく来てほしいの一点張りで、ただならぬ気配だけが伝わってきます。俺は理由も分からないまま、すぐに家を出たのです。
合流すると、彼女は街角の建物を指さして言いました。
「彼氏が、女連れであそこに入っていったの」
その恋人は、週末はキャンプに行くと言って出かけていたそうです。なのに今、目の前で見知らぬ女と腕を組み、泊まりの宿へ吸い込まれていった。
彼女はそれを偶然見てしまったというわけでした。
「キャンプの荷物は、どうしたんだろうね」
「車に積んでたはずなのに、手ぶらだった」
話せば話すほど、嘘の輪郭がはっきりしてきます。彼女は唇を噛みながら、入口から目を離しませんでした。
「一人だと、何も言えずに泣くだけになりそうで」
その手はずっと震えていました。俺は黙ってうなずき、二人が出てくるまで一緒に待つことにしたのです。
逃がすつもりは、お互いになかったと思います。
言い訳を重ねる男に、彼女の一言が刺さった
一時間ほどして、男が女と連れ立って、何食わぬ顔で出てきました。彼女はためらいなく前へ出て、男の正面に立ちふさがったのです。
「キャンプって、ここのこと?」
男の顔から、みるみる血の気が引いていきました。連れの女は気まずそうに会釈もせず、その場から逃げていきます。
「ちが、これは仕事の付き合いで、本当に……」
「仕事? こんな所で? 続けてよ」
問い詰められた男は、言いかけては口ごもり、何度も言葉を探しては失っていきました。
次第に声は小さくなり、最後にはうつむいて、もう何も言い返せなくなったのです。横で見ていた俺が一歩近づくと、男は気圧されたように半歩後ろへ下がりました。
「黙ってないで、何か言ってよ」
彼女が静かに迫っても、男はただ地面を見つめるばかりです。あれほど自信ありげだった態度は、もうどこにもありませんでした。
「説明、もういらない。さよなら」
彼女は静かに言い切り、くるりと背を向けました。男は名前を呼びかけて、その声も尻すぼみに消えていきます。
「待たせてごめんね。帰ろう」
そう俺に笑いかけた彼女の顔は、来たときよりずっと晴れていました。後ろでは、さっきまで強気だった男が一人取り残され、こちらを見送るしかできずに黙り込んでいます。立場が、すっかり入れ替わった瞬間でした。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・男性読者様の体験談をもとに記事化しています。
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














