「洗い場で歯を磨いている人がいたんだよ」大浴場で歯を磨いていた客。合わない価値観に言葉を失った瞬間
寝る前に向かった大浴場
家族とホテルに泊まった日のことです。
夕食を終えて部屋で少し休んだあと、私はひとりで大浴場へ向かいました。
時計は22時を過ぎていましたが、浴室にはまだ何人ものお客さんがいます。
空いていた洗い場に腰を下ろし、髪や体を洗っていると、隣の席から小さな音が聞こえてきました。
何気なく目を向けると、ひとりの女性が歯ブラシを手にしています。
最初は見間違いかと思いましたが、その人は鏡を見ながら、洗い場で歯を磨き始めました。
足元へ流れてきた白い泡
大浴場で歯を磨く人を見たことがなかった私は、少し驚きました。
とはいえ、その人は騒いでいるわけでもなく、誰かに迷惑をかけようとしている様子もありません。
私は気にしないようにして、自分の髪を洗い続けました。
しかし、しばらくすると、その人が口をゆすいだ水と白い泡が床を伝い、私の足元近くまで流れてきたのです。
洗い場の床なので、シャンプーやせっけんの泡が流れてくること自体は珍しくありません。
それでも、歯磨きのあとの水だと思うと、私は反射的に足を引いてしまいました。
相手に悪気がないことは分かっていましたが、直接注意するほどのことなのかも判断できません。
結局、私は何も言えないまま、少し離れた洗い場へ移動しました。
家族の言葉で気づいたこと
部屋に戻ってから、私は家族に大浴場で見たことを話しました。
「洗い場で歯を磨いている人がいたんだよ。ちょっとびっくりした」
すると家族は、意外そうな顔をしながら答えました。
「家のお風呂で磨く人もいるし、その人にとっては普通だったんじゃない?」
そう言われて、私は少し考えました。
自分にとって見慣れない行動でも、相手にとっては昔からの習慣なのかもしれません。
歯磨きそのものを一方的に悪いと決めつけることはできないと思いました。
ただ、多くの人が利用する場所では、流した水や泡が隣の人の足元まで届くこともあります。
自分にとっては普通の行動でも、周りの人がどう感じるかを少し考えることも必要なのかもしれません。
価値観の違いに戸惑いながら、共用の場所での振る舞いについて考えさせられた夜でした。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、20代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














