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2026.07.24(Fri)

「静かにさせろ!」子供が遊んでいたら怒る住人。だが、管理会社に記録を見せた結果

「静かにさせろ!」子供が遊んでいたら怒る住人。だが、管理会社に記録を見せた結果

窓越しに飛ぶ脅し文句

その男は、隣のアパートの二階から、いつも窓を開けて外をにらんでいた。

うちの子たちが建物の前の空き地で遊びはじめると、決まって窓から身を乗り出す。

「静かにさせろ!」

遊びはじめてまだ数分、時計はようやく夕方の五時を回ったところだった。

子どもたちはびくりと動きを止め、逃げるように散っていく。

「そんな怒らないでよね…」

小学生の娘が唇をかんだ。長時間でも深夜でもない。

ほんの少しの笑い声に、その男は毎回怒鳴りつけてきた。

不思議なことに、男の部屋はいつも窓が全開だった。

表通りを走る車の音も届いているはずなのに、子どもの声にだけ食ってかかってくる。

書き留めた日付

私たち親は、言い返して火に油を注ぐのはやめようと決めた。

代わりに、遊ぶのは夕方の一時間までと子どもたちに約束させ、怒鳴られた日時をそれぞれ書き留めた。

「今日は五時十分から、十五分遊んだだけ」

そう報告し合いながら、母親たちで手分けしてメモを重ねた。

子どもを叱るのではなく、事実だけを淡々と残していく。それが一番の武器になると信じていた。

半月もすると、メモはずいぶんな数になった。

時間帯はどれも常識的で、遊んでいた時間も長くて十数分。逆に、怒鳴り声のほうが近所に響いていた。

「これ、管理会社に見てもらおう」

私たちは記録をまとめ、アパートを管理する会社に相談した。

担当者はメモに目を通すと、ゆっくりと顔を上げた。

「これは、うるさいと言う側にも問題がありますね」

逆転した立場

後日、管理会社の担当者が男の部屋を訪ねた。

子どもの遊びは時間も長さも常識の範囲だと説明し、静かにこう告げたという。

「常識の範囲内です」

男は、自分の苦情こそが度を越していると突きつけられ、みるみる顔色を変えた。

何か反論しかけて口ごもり、最後は返す言葉もなく引き下がったそうだ。

それきり、あの怒声は聞こえなくなった。

今では男のほうが、子どもの声がすると窓をそっと閉める。

すれ違っても目を伏せ、先に会釈してくるのは向こうだった。

「今日はいっぱい遊べたね」

夕暮れの空き地で、娘が汗だくの笑顔を見せた。理不尽な怒鳴り声に怯えていた日々は、もう遠い。

※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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