「この子、ダメな大人になるよ」子供を鼻で笑った義母の再婚相手。数年後、再婚相手に待っていた結末
家族になるはずだった食事会で
義母が二十年ぶりに再婚する。そう聞いたとき、私は素直に嬉しく思っていました。長い間、一人で頑張ってきた人だったからです。
あいさつを兼ねた食事会には、二歳の娘も連れていきました。
お相手はバツイチで子どもはおらず、義母は「孫までできて幸せ」と目を細めていました。
和やかに始まったはずの席が、おかしくなったのは料理が運ばれてきたころでした。
娘が、テレビで見た戦隊もののキャラクターの真似をして、楽しそうに声を上げたのです。
まだ二歳の、無邪気なはしゃぎ声でした。
ところが、義母の再婚相手は眉をひそめ、鼻で笑いながら言ったのです。
「この子、ダメな大人になるよ」
「こんなに落ち着きがないと、大人になっても苦労するよ。親の育て方の問題かな」
初対面の子どもを、しかも二歳の娘を、平気で見下すような物言いでした。
楽しそうにしていた娘は、大人たちの空気が変わったことに気づいたのか、きょとんと私を見上げました。義母も笑顔をなくし、どう取りなすべきか困った顔をしています。
娘を抱いて、私は席を立った
私は、こみ上げる怒りを抑えながら、それでもはっきりと言いました。
「娘のことを、そんなふうに言わないでください」
相手は「冗談だよ、冗談」と軽く受け流そうとしましたが、その目は少しも笑っていませんでした。
「二歳の子に、将来もなにもありませんよね。これから育っていくんですから」自分でも驚くほど、私の声は落ち着いていました。
私は娘を抱き上げ、静かに席を立ちました。
義母には申し訳ないと思いましたが、娘をばかにする人と、同じ食卓を囲むことはできなかったのです。
「ごめんなさい、今日はこれで失礼します」
そう言って店を出た私に、夫も黙ってついてきてくれました。振り返ると、あの男性が気まずそうに顔を伏せ、義母が深いため息をついているのが見えました。
それからというもの、私たちは義母の再婚相手と距離を置くようになりました。
会わずに済むなら、それでいい。娘を守る方が、ずっと大事だったのです。
数年後、義母から思いがけない知らせが届きました。あの人とは、もう一緒にいられなくなった、と。
「あの日のあなたの態度、当時は正直に言うと驚いたの。でも、あなたが正しかったわ」
義母の声は、どこかさっぱりとしていました。あの再婚は、結局数年で終わってしまったのです。
あのとき、無理に笑ってやり過ごさなくて本当によかった。娘を抱いて席を立ったあの選択は、間違っていなかったのだと、今は胸を張って言えます。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














