「10万円なんて高すぎる」修理費に口を挟んだ義姉。だが、見積書を前に何も言えなくなった理由
義母の家の庭にできた水たまり
我が家の敷地の奥には、義母がひとりで暮らす家があります。
ある朝、義母から「庭の一部がずっとぬれている」と連絡がありました。
前日から雨は降っていません。それなのに、玄関脇の土から水が染み出し、小さな水たまりができていました。
義母は足腰が弱く、業者とのやり取りにも不安があると言います。
そこで私は、義母が以前から頼んでいる近所の水道業者へ連絡しました。
その日の午前中に来てもらい、地面を調べてもらったところ、地中に埋められた給水管から水が漏れている可能性が高いとのことでした。
「場所を特定するには、ここを掘って確認する必要があります」
業者は作業範囲を示しながら、漏水箇所の調査、掘削、配管の交換、埋め戻しまで含めた見積書を作ってくれました。
金額はおよそ10万円。
決して安くはありません。しかし、作業内容や追加費用が発生する場合についても説明があり、義母は「いつもお願いしているところだから」と修理を頼むことにしました。
そこへ、隣町に住む義姉が訪ねてきました。
事情を話すと、義姉は見積書をちらりと見ただけで言いました。
「10万円なんて高すぎるわよ。もっと安くできるところがあるんじゃないの?」
私が作業内容を説明しても、義姉は納得しません。
「あなたが話を進めるから、高い金額を出されるのよ。ちゃんと比べないと」
まるで私が何も考えずに契約したかのような言い方でした。
「では、どちらの業者に頼みますか」
午後になり、修理の日程を確認するため、業者がもう一度訪ねてきました。
義姉は業者を前にしても、「この金額は少し高いと思います」と口を挟みました。
業者は嫌な顔をせず、見積書を広げます。
「管がどこで破損しているかは、掘ってみなければ分かりません。こちらには調査費、掘削費、部材費、埋め戻し費が含まれています」
そして、義姉に穏やかに尋ねました。
「ほかに依頼を検討されている業者さんはありますか。比較されるのであれば、作業範囲が同じか確認したほうがいいですよ」
「それは…まだ探していませんけど」
「では、見積もりを取るまで、修理はお待ちになりますか。ただ、水が漏れ続けているので、できるだけ早いほうがいいと思います」
義姉は返事に詰まりました。
安い業者に心当たりがあるわけでも、代わりに手配するつもりがあるわけでもなかったようです。
その様子を見ていた義母が、静かに口を開きました。
「心配してくれるのはありがたいよ。でも、説明を聞いて私が決めたの。今回はこの方にお願いします」
義姉はしばらく見積書を見つめたあと、「お母さんが納得しているなら」と小さく答えました。
工事は予定どおり行われ、漏水箇所も無事に修理されました。作業後には写真と費用の内訳も改めて説明してもらい、義母も安心した様子でした。
それ以来、義姉が義母の家の修理や費用について強く口を挟むことはなくなりました。
心配して意見を伝えること自体は悪くありません。ただ、事情を確かめないまま人を責めるような言い方をされると、今でも少し複雑な気持ちになります。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














