「5000円立て替えました。払ってください」兄に代引きの受け取りを頼んだ私。帰宅後、兄の置き手紙にイラッとしたワケ
送ったメッセージと届いた荷物
兄と二人暮らしをしていたころ、代引きの荷物の受け取りを兄に頼んだことがある。
その日は朝から出かける予定があり、家を出る直前になって荷物が届くことを思い出した。
「ごめん、今日代引きの荷物が来るんだけど、受け取ってもらえる?」
「いくら?」
「5000円。帰ったらすぐ返すから」
兄は少し困った顔をした。
「え、立て替えるってこと?」
「うん、ごめん。もう出ないと間に合わなくて」
「…まあ、いいけど」
お金を置いていけばよかった、と気づいたのは駅に着いてからだった。
昼過ぎ、兄から「荷物来た。5000円払ったよ」とメッセージが届いた。
私はすぐに「ありがとう。代引きの5000円は帰ったら払うね」と返した。
既読もついたので、それで話は済んだと思っていた。
兄にお願いした受け取り
赤い線が引かれた置き手紙
ところが帰宅すると、机の上に荷物と一枚の便せんが置かれていた。
そこには兄の字で、「5000円立て替えました。払ってください」と書かれている。
しかも、その下には赤いボールペンで一本、線が引かれていた。
私は思わず携帯を開いた。
昼に送ったメッセージには、やはり既読がついている。
「代引きの5000円は帰ったら払うね、と送ったのに…」
忘れていたわけでも、返すつもりがなかったわけでもない。
念を押されるような赤い線を見ると、責められているようで少し腹が立った。
兄からの置き手紙
その場で言い合いになるのも嫌で、私は5000円を封筒に入れ、同じ便せんの空いているところに返事を書いた。
「5000円返します。受け取りありがとう」
そこで、先月私が兄の代わりに払っていた電気代3000円のことを思い出した。
「そういえば、先月立て替えた電気代の3000円は来月で大丈夫だよ」
そう一行足し、「3000円」の下にだけ赤い線を引いた。
書いたあとで、私も少し大人げなかったかなと思った。
返事を書いた
翌朝、机の上には新しい便せんと封筒が置かれていた。
「3000円返します。昨日の赤線、感じ悪かった。ごめん」
封筒には千円札が3枚入っていた。
玄関で靴を履いていた兄に声をかけた。
「3000円、ありがとう」
「いや。昨日の書き方、悪かった」
「私も赤線引いたけどね」
兄は苦笑いした。
「見た。あれで気づいた」
少し間を置いて、私は聞いた。
「また荷物来たら、受け取りお願いしてもいい?」
「いいよ。でも次は、お金置いてって」
「うん。次からそうする」
兄との和解
それ以来、兄に代引きの荷物を頼むときは、先に代金を置いて出るようになった。
赤い線の入った置き手紙を見ることも、もうなかった。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














