「その話はもう、やめてください」誰にでも親切な先輩ママ。だが、娘の受験をきっかけに距離を取ったワケ
受験のことを何度も聞かれるようになった
その人は、子どもの学年がひとつ上の、いわゆる先輩ママ友でした。
面倒見がよく、誰にでも親切で、私も最初は気さくな人だと思っていました。
距離の近さが気になり始めたのは、娘の高校受験が近づいたころです。
「どこを受けるか、そろそろ決まったでしょう。教えて」
私は詳しく話したくなくて、そのたびに答えを濁していました。
それでも受験の時期になると、「今日だったわよね。結果が出たら教えてね」といった連絡が届きました。
結果は不合格でした。
娘も落ち込んでいたため、私はしばらく家でも受験の話をしないようにしていました。もちろん、その人にも結果を伝える気にはなれませんでした。
返事をしなくても、手紙は届いた
それから1年後、また連絡が来ました。
「姪が受験に失敗してね。慰めてあげたいの。あなたのあのときの気持ちを、聞かせてくれない?」
私は返事をしませんでした。すると今度は手紙が届くようになりました。
便箋には、私の経験が誰かの力になるという内容が書かれていました。
一度きりではありません。何度か届きましたが、私は返事を書けないまま封筒をしまっていました。
2年目には、お守りまで手紙と一緒に届きました。
まだ娘の進路も具体的には決まっていない時期でした。
それなのに、袋の表にはうちの家族の名前まできちんと書かれていました。
親切のつもりなのだろうと思う一方で、私は次第に負担を感じるようになっていました。
玄関先で初めて伝えたこと
そしてある日、その人が前触れもなく家を訪ねてきました。
インターホンに顔が映ったときは驚きましたが、玄関先で話をすることにしました。
「今後は子どもの話は抜きにして、また仲良くしましょう」
その言葉を聞いて、私はこのまま黙っていてはいけないと思いました。
こちらが嫌だと感じていることは、言葉にしなければ伝わらないのかもしれません。
「その話はもう、やめてください」
声を荒らげず、受験について連絡したり手紙を送ったりすることは控えてほしいと伝えました。
そして、また同じことが続くようなら主人にも相談すると話しました。
相手は驚いた様子でしたが、その日はそのまま帰っていきました。
それ以降、受験についての連絡や手紙は来なくなり、突然家を訪ねてくることもありませんでした。
角が立つのを避けようと黙っていましたが、それでは相手には伝わりません。もっと早く言えたのかもしれませんが、ようやく自分から距離を示すことができた出来事でした。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた50代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














