「雨の日でも、傘は持たないんだね」外出も帰宅も見られていた気がした私。生活の時間を変えた結果
顔を合わせるたび、声をかけられるようになった
以前住んでいた家の近所に、顔を合わせれば挨拶をする程度の男性がいました。
立ち話をすることもほとんどなく、お互いの仕事や家族について詳しく知るような間柄ではありませんでした。
ところが、ある時期から声をかけられることが増えました。それも、私が家を出たり帰ったりするときによく重なったのです。
朝、玄関を出ると、「今日は早いね」
夕方に帰宅すると、「今日は出かけていたの?」
そんな言葉をかけられました。
ある雨の日には、玄関を出たところでこう言われました。
「雨の日でも、傘は持たないんだね」
その日は小雨だったため、私は玄関先で傘を持たずに出ようと決めたばかりでした。
それまでなら何とも思わなかったはずなのに、何度も似たことが続いていたため、少し気になるようになりました。
「見ていれば分かるよ」と言われて
ある日、また帰宅したところで声をかけられ、私は思い切って尋ねました。
「よく私が出入りしている時間をご存じですね」
すると男性は、特に気にした様子もなく答えました。
「別に、見ていれば分かるよ」
笑いながら言われただけで、悪意があるようには見えませんでした。家が近ければ、たまたま目に入ることもあるでしょう。
それでも私は、「見ていれば」という言葉が気になってしまいました。
それからは、顔を合わせても挨拶だけで通り過ぎ、長く話さないようにしました。
それでも時々、「今日は遅いね」と声をかけられることがありました。
危害を加えられたわけでも、何かを要求されたわけでもありません。ただ、自分の出入りを細かく見られているように感じることが、だんだん負担になっていきました。
家を出る時間を少し変えた
そこで私は、朝に家を出る時間や帰宅する時間を、無理のない範囲で少しずらすようにしました。
毎日同じ時刻に出入りするのを避け、顔を合わせても必要以上に会話をしないようにしていると、声をかけられる回数は次第に減っていきました。
結局、その男性が私を意識して見ていたのか、単に近所だから目に入っていただけなのかは分かりません。
ただ、自分が落ち着いて暮らせる距離を取ることは必要だったのだと思います。
今でも玄関を出るとき、以前より少しだけ周囲を見る癖が残っています。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた60代以上男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














