「やられちゃった!」夜中3時まで続く隣人の騒ぐ声。苦情を言えなかった私が取った行動とは
言いに行くのはやめようと決めた
あの朝のことはよく覚えている。
その日は朝から風が強く、私は洗濯物を外に干すか迷っていた。
寝室のカーテンを開け、窓の鍵をかけたところで、隣の部屋へ言いに行くのはやめようと決めた。
前の晩もほとんど眠れていなかった。
隣の部屋からは、ときどき夜中に大きな声が聞こえてくる。
何かの配信をしているらしく、怒鳴り声というより、ゲームを楽しんでいるような声だった。
「やられちゃった!」
時計を見ると、午前3時だったこともある。
隣の窓が開いている夜は特によく聞こえた。
こちらの寝室の窓まで声が回り込んでくるようで、一度気になるとなかなか眠れない。
ただ、不思議と腹が立ちきれなかった。誰かと楽しそうに盛り上がっている声だからだろうか。もちろん眠れないのは困る。
それでも、直接ドアをたたいて「静かにしてください」と言うところまでは踏み切れなかった。
そこで、まずはこちらでできることを試すことにした。
最初に寝室の窓を閉めて寝るようにした。
暑い日はつらかったが、それだけでも声は少し遠くなった。
それでも気になる夜は、寝る場所を反対側の部屋へ移した。最後には耳栓も買った。
「まだ聞こえる?」
家族に聞かれて、私は「少しだけ」と答えた。
完全に聞こえなくなったわけではない。それでも、前より眠れる夜は増えた。
会えば、普通に挨拶をしている
隣の部屋からの声は、今もときどき聞こえてくる。週末になると、いつもの声に別の声が加わる夜もある。
「行け、行け」
「うわー」
閉めた窓の向こうから、ところどころ声だけが届いてくる。
廊下で隣の人に会えば、普通に挨拶をする。天気の話をしたこともある。
相手が、こちらまで声が聞こえていることに気づいているのかは分からない。少なくとも私は、その話をしたことがない。
直接言ったほうがいいのでは、と考える夜もある。それでも今のところは、窓を閉め、必要なら寝る部屋を変えることで付き合っている。
耳栓をしていても、夜中にふと目が覚めることがある。そんなとき、遠くから楽しそうな声が聞こえると、「まだ起きているんだな」と思う。
困っていることに変わりはない。それでも玄関の前で顔を合わせれば、私はいつもどおり「こんにちは」と言う。
そして今も、その話だけは出さないままだ。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた50代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














