60分待ちのアトラクションで友達3人が途中合流。「別にいいでしょ」と開き直った男性に係員が伝えたルール
乗り場が見えてきた列で起きた割りこみ
妻と息子とテーマパークへ行った日のことです。
僕たちは人気のアトラクションに乗るため、長い列に並んでいました。
待ち時間は60分。息子は少しふくれていましたが、列はゆっくりと進み続け、ようやく乗り場が見えるところまで来ました。
僕たちの前には男性客がいて、そのさらに前には若い女性がひとりで並んでいました。
女性はときどき振り返り、通路のほうを気にしているようでした。
すると、通路から男女3人がにぎやかに近づいてきました。
3人は女性に手を振ると、列を仕切るロープをくぐり、当たり前のように女性の横へ入ったのです。
どうやら友達同士のようでした。
合流した4人は楽しそうに話し始めました。
声も大きく、笑うたびに周囲の人たちがちらちらと視線を向けています。
しばらくすると、女性のすぐ後ろにいた男性客が声をかけました。
「すみません。途中から入るのは、ちょっと…。後ろから並んでもらえますか」
すると、3人のうちの男性が振り返りました。
「え?友達が先に並んでたんで」
「いや、でも、ほかの人もずっと待ってますから」
「ちょっと合流しただけじゃないですか。別にいいでしょ」
男性はそう言うと、仲間のほうへ向き直ってしまいました。
注意した男性客は困ったような顔をしていましたが、それ以上は何も言いませんでした。
僕も何か言うべきか迷っていると、隣にいた息子が僕の手をぎゅっと握りました。
大人たちのやり取りを不安そうに見上げています。
乗り場の手前で係員が伝えたこと
その後、男性客が列の横を通りかかった係員を呼び止めました。
途中から3人が入ってきたことを説明すると、係員はグループのほうを確認し、乗り場へと歩いていきました。
やがて列が乗り場の手前まで進んだとき、先ほどの係員が3人のところへやってきました。
「すみません。途中からの合流はご遠慮いただいているんです。後から来られた方は、最後尾からお並びいただけますか」
すると、先ほどの男性が驚いたように答えました。
「え、でも友達がここに並んでたんですけど」
係員は落ち着いた口調で説明を続けました。
「はい。先に並ばれていた方はそのままで大丈夫です。ただ、後から来られた3名の方は、最後尾からお願いします」
男性は何か言いかけましたが、結局、言葉を返しませんでした。
3人は顔を見合わせたあと、しぶしぶロープの外へ出ていきました。
さっきまで大声で笑っていたのが嘘のように静かになり、並んでいる人たちの横を通って列の最後尾へ向かっていきました。
一方、先に並んでいた女性は、その場に残ってうつむいていました。
僕が注意してくれた男性客に小さく頭を下げると、男性客も軽く会釈を返してくれました。
やがて僕たちも乗り場に到着しました。
そのとき、息子が僕の手を引いて言ったのです。
「ちゃんと並んでよかったね」
60分待つのは息子にとっても大変だったはずです。それでも、最後まで順番を守って並んだことを、息子自身がよかったと感じてくれたようでした。
その一言を聞いて、僕も少しほっとしました。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた30代男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














