「常識のある人なら、あんなところに停めないわ」何度も私を注意した近所の女性。後日、立場が逆転した瞬間
友人の車を停めた日に受けた注意
ある休日の昼、学生時代からの友人が車でわが家を訪ねてきました。
私は少しの間なら大丈夫だろうと思い、家の前の道に車を停めてもらいました。
しばらくして、友人の車から荷物を取るためにキーを借りて外へ出ました。
すると、同じ道沿いに住む年配の女性が、車のそばに立っていました。私に気づくと、腕を組んだまま声をかけてきました。
「道に車を停めないでちょうだい、通れないのよ」
確かに、車のせいで道幅が狭くなっています。私は慌てて頭を下げました。
「すみません。すぐに移動してもらいます」
家に戻って友人に事情を話し、キーを返すと、友人はすぐに近くの駐車場へ車を移してくれました。
短い時間だからと軽く考えていた私にも非があります。それ以来、来客があるときは、車を停める場所に気をつけるようになりました。
ところが、その女性は後日も、顔を合わせるたびに車の話を持ち出してきたのです。
「この前は、本当に困ったのよ」
「すみません。もう気をつけていますので…」
「常識のある人なら、あんなところに停めないわ」
回覧板を届けに行ったときも、玄関先で同じようなことを言われました。通りがかりの人にも聞こえる声だったので、私は余計に気まずくなりました。
もちろん、最初に迷惑をかけたのはこちらです。ただ、車はすぐに移動しましたし、その後も気をつけています。
何度も繰り返されると、さすがに少しつらくなっていました。
今度は女性の家の前に車が
それからしばらくした夕方、自転車で帰宅していると、道の真ん中近くに見知らぬ車が停まっていました。
車の横を自転車で通り抜ける余裕がありません。しかも、そこは以前私を注意した女性の家の前でした。
家の中からはにぎやかな話し声が聞こえてきます。来客中なのかもしれません。
どうしようかと自転車を降りたところへ、ちょうど女性が玄関から出てきました。
私は女性に声をかけました。
「すみません。この車、こちらのお客さんのですか?」
「ええ、そうだけど。どうかした?」
「道に車を停められると、私も通れないんです。移動してもらえますか?」
女性は少し驚いた様子で、車のほうを振り返りました。
「ああ……そうね」
私は続けました。
「前に、うちへ来た友人の車を注意していただきましたよね。あれから私も気をつけているんです」
「……そうだったわね」
女性はそれだけ言うと、少し気まずそうに目をそらしました。
向かいの家の窓から誰かがこちらを見ているのにも気づき、私もそれ以上は何も言いませんでした。
すると女性は、家の中へ向かって声をかけました。
「ねえ、車、すぐどけてちょうだい」
先ほどまでとは違い、少し落ち着かない様子でした。そのまま私に何か言うこともなく、家のほうへ戻っていきました。
それ以来、女性が以前の車の話を持ち出してくることはなくなりました。
道ですれ違っても、小さく会釈を交わす程度です。
最初に迷惑をかけたのは私たちなので、来客の車を停める場所には今も気をつけています。
ただ、以前のように女性の顔色を気にすることはなくなりました。あの日、自分が困っていることをきちんと伝えられてよかったと思っています。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














