「姉が欲しがってるから」旅行先のお店で彼氏から届いた電話→要求された個数50個に絶句した瞬間
遠方のお土産屋さんで、ポケットが震えた瞬間
遠方の観光地、ガイドブックに載っていた小さなお土産屋さん。
店内には、地元の焼き菓子がきれいに並べられていました。
友人とふたり、「これ可愛いね」とお互いの家族用の小箱を物色していたとき、ポケットの中でスマートフォンが震えました。
付き合って2年半になる彼氏からの着信です。
「もしもし、ねえ、頼みがあって」
「姉が欲しがってるから」
彼は5人兄弟の末っ子で、姉が4人います。
本人はとても優しい人で、付き合っていてストレスを感じることはほとんどありません。
ただ、ご家族との関係性が、私の感覚と少しずれていることは、初対面の日からなんとなく察してはいたのです。
「うん、何個くらい?」
軽い返事を返した私の耳に、次の言葉が飛び込んできました。
「50個入りで」と告げられた瞬間に絶句した私の手
「50個入りで」
受話器越しの彼の声は、いつも通りののんびりした口調でした。
「…ごじゅう、こ?」
聞き返した私の声は、自分でもびっくりするほど小さく震えていました。
店内の棚を見渡すと、50個入りの大箱は確かに販売されています。
友人が、私の表情に気づいて目で「大丈夫?」と聞いてくれました。
断れる空気では、ありませんでした。
「あー、うん、買って帰るね」
口から出た自分の声を、しばらく信じられませんでした。
レジで重い箱を抱え、ホテルへ戻る道中、すでに肩がじんじんと痛みます。
その晩、別便で送る手配を試みましたが、宿のフロントから「お時間的に難しいですね」と申し訳なさそうに告げられて、結局そのまま大箱をキャリーケースに無理やり押し込みました。
翌日、空港でキャリーを引きずるたびに、ごとんごとんとお土産の重みが体を伝います。
新幹線、最寄り駅、自宅最寄りのバス停まで、私はほぼ筋トレ状態。
家に帰り着いて荷ほどきを終えたとき、私はソファに倒れ込んでしまいました。
初対面の食卓で感じた直箸の違和感、家族全員からの呼び捨て、そして今回の50個入り。
ご家族と私との「当たり前」が、本当に大きくずれていることを、改めて思い知らされた旅行でした。
彼に直接は言えませんが、心の中ではご家族と距離を置きたい気持ちが、確実に育ち始めているのです。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、20代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














