「ここはママが対応してあげなさい」育児に口を出してくる義父。だが、夫の一言で態度が一変
義父のアドバイスがいつも嫁の私に向く理由
娘を連れて義実家に顔を出すたびに、私の心はだんだん重くなっていきました。義父は孫にメロメロで、玄関に着くなり目尻を下げて娘を抱き上げてくれます。それ自体は本当にありがたいのです。
ただ、義父の言葉はいつも、決まって嫁である私のほうに向かってくるのでした。娘が指をしゃぶれば、すかさずソファから振り返ってきます。
「これはママが構っていなくて寂しいんだ」
夕方ぐずって泣き出せば、今度はこんな指示が飛んでくる。
「ここはママが対応してあげなさい」
育児に協力的なつもりで言ってくれているのは、表情からなんとなく伝わってきます。
それでも、聞かされている側からすると、すべてのトラブルの原因が「ママが構っていないせい」に集約されているように響くのです。
私の隣で娘の頭を撫でている夫には、義父の視線は一度も向きません。義母も、苦笑いを浮かべるだけで何も言ってくれない。
義実家を出た駐車場で娘をベビーシートに乗せながら、こっそり目頭が熱くなる日もありました。
子育てそのものが大変なのではなく、誰かに静かに採点されている感覚が、ずっと胸を圧迫していたのです。
夫が打ち明けた事実とリビングを静かに止めた一言
ある夜、寝かしつけが終わったあとで、私はとうとう夫に打ち明けました。
義父の言葉がしんどくて、義実家に行く前夜から胃が痛むのだと。すると夫は申し訳なさそうな顔で、こんなことを口にしました。
「うちの父、俺の育児ほぼノータッチだったらしいんだ」
授乳もお風呂も寝かしつけも、ほぼ義母任せ。義父が育児について語る言葉は、ぜんぶ「見ていただけ」の感覚から来ているものだったのです。
翌週、いつも通りの義実家のリビング。娘がじわじわとぐずりだした瞬間、想像通りの一言が飛んできました。
「これはママが構っていなくて寂しいんだ」
そのとき、隣に座っていた夫が、ゆっくりとお茶を置きながら静かに口を開いたのです。
「とーちゃん、子育てしたことないくせに何がわかるわけ?」
テレビの音だけが、いやに大きく聞こえました。義父は目を泳がせ、何かを言いかけて、結局そのまま黙り込んでしまった。義母はキッチンに引っ込んで戻ってこない。リビングの時間が、ぴたりと止まったように感じられたのです。あの日からというもの、義父の育児アドバイスはきれいに消えました。孫を抱っこするときの目尻のしわは変わらないのに、私への小言だけが、すっぽり抜け落ちたのでした。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、20代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














