「今日シフト入ってますよ」勝手にシフトに入れた社員。抗議した時の、理不尽な言い分に思わず絶句
布団を干したのんびりした昼に鳴ったスマートフォン
その日は、私にとって平日の貴重な休みでした。
50代になると、何もしない一日というのが思いのほか心の充電になります。
朝から洗濯物をベランダに干し、近所のスーパーで季節の魚と野菜を選んできたところでした。
リビングで一息ついて、お気に入りのお茶を淹れた瞬間、スマートフォンの画面が点灯したのです。
表示されたのは、勤めている飲食店で長く一緒に働いているパートの仲間でした。
電話に出ると、相手の声は明らかに困惑していて、いつもの落ち着いた響きが消えていました。
「今日シフト入ってますよ」
シフトを入れた覚えのない日です。
妙な汗がじわっと額に浮かびました。すぐにメッセージアプリでシフト表を開いてみると、たしかに今日の日付に自分の名前が並んでいます。
私自身、その月の希望はちゃんと申請していて、その日は外していたはずでした。
お湯がやかんの中で冷めていく音が、やけに大きく聞こえます。
確認しなかった私が悪いと言われればそうなのかもしれません。
けれど希望していない日に勝手に名前が入っていた事実が、まず受け止めきれませんでした。
電話に出ない、既読もつかない夜
急いでシフト作成を担当する若い社員に電話を入れました。
一度目、コール音が虚しく流れて切れます。
二度目も同じ。三度目も出ません。
続けてメッセージアプリで「シフトに気づかず申し訳ない」と謝罪を打ちますが、既読は、夜になっても点きませんでした。
同僚に頭を下げて代わってもらい、その日は申し訳なさで時間がずっと重く流れていきました。
社員からの折り返しは結局なく、翌日になって、メッセージには何事もなかったかのように既読がついていたのです。
出勤して顔を合わせたとき、相手はぱっと笑って、軽い口ぶりで言い放ちました。
「確認しないあなたが悪いんじゃない?」
反論する隙のない速さでした。あとから別のパート仲間がそっと教えてくれたところによれば、社員本人が悪びれもなく、こう口にしていたそうです。
「気づいてたけど無視した」
電話だけでなく、メッセージの既読も意図して灯さなかったらしい。
社員の立場で、年上のバイトに対してそれは通るのか。胸の奥で何かがぴしっと音を立てた気がしました。
その場では強く言い返せませんでしたが、自分の中で何かが少し冷えた感覚は残ったままです。仕事自体は嫌いではないので続けていますが、シフト表を眺めるたびにあの日の留守番電話のコール音と、軽い口ぶりの一言とが胸の隅でじわっと蘇るのでした。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、50代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














