
中古CDショップの新入荷コーナーで、商品をカゴいっぱいに詰め込み独占する男性の姿が波紋
静かな中古ショップの店内に、突如として不穏な空気が流れました。お目当ての一枚を探そうと棚を覗き込んでいた利用者の前に、血眼になった男性が現れたのです。彼は周囲に目もくれず、棚に並んだCDを次から次へとカゴに放り込んでいきました。その数、実にカゴ二つ分以上。
一見すると音楽を愛するコレクターの大人買いのようにも見えますが、その後の行動が周囲を困惑させました。男性は店内の隅へと移動し、奪い去るように確保した大量のディスクを前に、一心不乱にスマートフォンを操作し始めたのです。画面に映るのはフリマアプリか、はた的な買取価格の比較サイトか。その姿は、純粋に音楽を楽しもうとする客とはあまりにかけ離れたものでした。
この様子をSNSに投稿した人によれば、男性は三十代半ばほどで、自転車を店先に放置して入店。あろうことか、店内の移動は常に小走りだったといいます。確保された中身は、かつての流行歌や特定の通信販売で流通したセットものの端本など、一見して大きな利益が出るとは思えないラインナップでした。
SNS上では、この振る舞いに対して厳しい声が相次いでいます。
『メルカリで利益が出るものを選別しているのでしょう。最近のブックオフでもよく見かける。そこまでして生活したいのか』
『昔は自分の知識と勘だけを頼りにレア物を探すのが楽しかった。スマホが進化して、人間がさもしくなった気がする』
『しまむらでも同じような一家を見たことがある。人気のない品を子供に返しに行かせていた。メンタルが万引き家族と同じだ』
一方で、転売やせどりという行為そのものについては、冷静な見方も存在します。
『限定品の買い占めではないなら、安く買って高く売る商売自体は否定しない。ただ、他人が見られないように独占するのは営業妨害だろう』
『物流の一端を担っているという理屈も分かるが、古物商の許可や納税をしっかりしているのか疑問だ』
かつては一部の愛好家の間で「宝探し」として親しまれた中古巡り。しかし、誰もが即座にネットで相場を調べられるようになった現代、その場を荒らすような強引な仕入れ手法は、店舗や他の客にとっての迷惑行為となり果てています。
結局のところ、効率を求めて機械的に商品をさらう行為は、文化的な場としての店を枯渇させてしまうのではないでしょうか。
わずかな利益のために品位を投げ打つその姿に、多くの人がやり場のない憤りを感じています。














