「なんでボロボロなの?」誕生日に加湿器をプレゼントしてくれた彼。だが、調べてわかった最悪の事実とは?
届いた包みの奇妙な折り目
(なんでボロボロなの?)
誕生日に彼から渡された箱を開けると、小型の加湿器が入っていた。
贈り物のセンスより先に、包装が目についた。
折り目の位置がぞろっとしていて、テープが重なって貼られている。
デパートや雑貨店の丁寧な包みではなく、本人が自分で巻いた感じがする。
包装紙のデザインも古びた雰囲気があった。
「手作り感が温かい」と思えれば良かったのかもしれないが、何かが引っかかった。
型番をスマホで検索してみた。するとそのモデルは、かなり前に製造販売が終了していることがわかった。
現在、店頭では入手できない品だ。中古品として出回っていた時期の価格も出てきた。
中古ショップで購入したのだとほぼ確信した。
包装の不自然さにも納得がいった。
プレゼントに罪はない。でも、自分の誕生日にわざわざそこまでして渡してくる相手に、何かを感じた。
これまでなんとなく積み上がっていた小さな違和感が、そのとき一気にはっきりした。
費用の話が多いデート、こちらの話を聞き流す癖、都合の良いときだけ連絡してくるパターン。
ひとつひとつは小さくても、全部つながって見えた。
本音をぶつけた夜
数日後、彼から短いメッセージが届いた。
「使い心地どう?」
そのひと言を見た瞬間、頭の中でいろんなことが静かに整理された。誕生日に中古の家電を渡しておいて、感想を聞いてくる神経。
値段の話に過敏で、デートのたびに割り勘の計算ばかりする顔。こちらが話し始めるとすぐ別の話題に切り替えるしぐさ。
気が向いたときだけ連絡してくる習慣。
全部つながって見えた。この人と続けていっても、大切にされる気はしない。その確信が、はっきりと固まった。
その晩、電話をかけた。怒鳴るわけでもなく、ただ事実として、感じていたことを一つひとつ口に出した。プレゼントの型番を調べたこと。
中古ショップで売られていた時期の値段が数百円だったこと。包装の折り目が手作りで、自分で巻いた跡だったこと。
そして、これまで積み上がっていた小さな違和感をすべて。彼は最後まで言い訳を続けたが、こちらはもう答えが出ていた。
「もう、終わりにしよう」
そう告げて電話を切ったあと、驚くほど穏やかな気持ちだった。
ずっと言えなかったことが、ようやく言えた。プレゼントがきっかけをくれた、と思うと複雑だけれど、それがなかったらまだ言えないままだったかもしれない。
それだけで十分だった。中古の加湿器は、翌週ゴミに出した。それで本当に身軽になった。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














