勧誘ママ「少人数でゆっくり仲良くなりたくて」→グループ全員に順番に声をかけていた正体が判明
「特別な話があるの」と誘われて
幼稚園に入って半年ほどで、子どもの送り迎えを通じて仲良くなったママたちがいた。月2回のランチ会が楽しみになり、お互いの名前をメッセージアプリに登録するまでになっていた。子育ての悩みも、夫への愚痴も、気軽に話せる場所ができた気がしていた。
ある日、グループの中の一人から個別に連絡が届いた。メッセージにはこうあった。
「少人数でゆっくり仲良くなりたくて」
仲良くなりたいと思っているのはたぶんお互い様だろう、そう思ってカフェに出かけた。
けれど、テーブルを囲んで30分もしないうちに話題が変わった。エステの話が始まり、パンフレットらしき紙が取り出された瞬間、頭の中で何かが止まった。
「ランチに誘うたびに勧誘してたの?」
口には出せなかったけれど、そう思わずにいられなかった。積み重ねてきた会話も、グループの親しい空気も、全部が入口だったのだろうか。その場ではなんとか話を流して帰ったものの、帰り道の気持ちは重かった。
「私も同じ目に遭った」の連鎖
同じランチにいた別のメンバーとは、その後もぽつぽつ連絡を取り合った。全員が似たような後味を抱えていて、自然と勧誘してきたママとの距離を取り始めた。
数か月後、グループ全体でその話が静かに共有された。「少人数で」と呼ばれてエステを勧められたのは、私たちだけではなかった。グループのほぼ全員が、タイミングをずらして同じ経験をしていた。計画的に一人ずつ呼んでいたのだとしたら、どれだけの時間をそこに使っていたのだろう。ランチ会を重ねながら、並行して名簿をつくっていたのかもしれない。
「そういう仕組みだったのか」と思うと、親しくなりたかった気持ちが空虚に感じられた。勧誘してきたママは今もグループに在籍しているけれど、誰も以前のようには接していない。本人が気づいているかどうかはわからないが、一線だけはきっちり引かれたままだ。
ランチ会は今も続いている。ただ、勧誘ママが来る回は誰かが用事を作ってそっと欠席する。それが今の暗黙のルールだ。ママ友という関係が本物だったのか確かめる方法もなく、答えの出ないモヤモヤが今も消えない。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














