ママ友「やんちゃで〜息子が叩いたかも」→「毎日でしたよ」と本音をぶつけた結果
問題児の母の自己紹介
入学して間もない保護者会で、ある母親が朗らかに笑いながら挨拶した。
「やんちゃで〜息子が叩いたかも」
かもどころではなかった。
その子はうちの子を含め、周りの子を叩き、蹴り、水までかける。
標的にされた我が子は、登校をしぶる日まで出てきた。
「ママ、また濡らされた」
泣きそうな顔で帰ってくる子を見るたび、胸が締めつけられた。担任からは毎週のように連絡が入り、私はそのたび相手の母親に控えめに伝えた。
だが返ってくるのは「子どものことだから」と笑うだけ。
「うちの子に限って、そんなにやるかしら」
そんな調子で、まともに取り合ってもらえたことは一度もなかった。やがてクラスが分かれ、接点はなくなった。
他人事の再会
進級して、その親子とまた同じクラスになった。再会した母親は、悪びれもせず私に話しかけてきた。
「あの頃、うちの子なにかしたかしら。覚えてなくて」
あれだけうちの子を泣かせておいて、記憶にすらないという。私は努めて静かに、事実だけを並べた。
「叩く蹴る水かけ、毎日でしたよ」
母親の笑みが、すっと固まった。
「そ、そんなにひどかった?」
「先生から毎週連絡が来るくらいには」
彼女は何か言いかけては、言葉に詰まる。そばで聞いていた他の母親たちも、気まずそうに視線を交わした。
「うちも、よく水をかけられてました」
一人がそう口火を切ると、当時の被害が次々と語られ始めた。
「うちは服を破られたこともありました」
「砂を口に入れられて、泣いて帰ってきて」
あちこちから上がる声に、母親の顔から見る間に色が抜けていった。記憶にないと言い張るには、あまりに多くの証言がそろっていた。
立派な肩書きの内実
聞けばその母親は、一年生の頃からPTA活動に精を出し、今年は役員の幹部を務めているという。集まりでは「子は地域みんなで育てるもの」と熱弁をふるっていたらしい。
「自分のお子さんのことはノーチェックなんですね」
誰かの静かな指摘に、母親はうつむいたまま動かなくなった。人の前では立派なことを並べておきながら、自分の子の所業には目を向けてこなかった。その二面性が、たくさんの母親の前ではっきり露わになった瞬間だった。
「では、私はこれで」
言い訳もせず、母親は逃げるように教室を後にした。
それからというもの、彼女は私を避けるようになった。すれ違っても目を逸らし、足早に通り過ぎていく。立派な肩書きより、まず我が子を見てほしかった。
ずっと言えずにいた本音を伝えられて、今はようやく肩の荷が下りた気がしている。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














