「言ってないことまで広めないで」噂を捏造して回るママ友。だが、ママ友に訪れた自業自得の結末とは
尾ひれのついた噂
幼稚園で一緒になったママ友に、噂話を広めて回るのが好きな人がいました。誰かの話を仕入れては、得意げにあちこちへ流していくのです。
ある日、私の発言として広まっている話を耳にして、ぞっとしました。
私はそんなことを口にした覚えがまるでないのに、彼女を経由するうちに尾ひれがつき、別の意味に変わっていたのです。
「言ってないことまで広めないで」
さすがに我慢できず、私はやんわりとそう伝えました。けれど彼女はきょとんとした顔をするだけで、悪びれる様子もありません。後日、名前を出された保護者と話してみると、その人の発言も事実とはかけ離れた形で出回っていました。
付き合いが悪いと責められて
これ以上は危ないと感じた私は、彼女に個人的な話をいっさいしないことに決めました。世間話は当たり障りなく、噂の輪にも加わりません。
その態度が気に入らなかったのか、彼女は私を捕まえて言いました。
「最近、付き合い悪くなったよね」
嫌味のこもった言い方でしたが、私は穏やかに返しました。
「役員も行事も、ちゃんとやってますよ」
言葉どおり、私は係の仕事も行事の準備も一つも欠かさずこなしました。陰口には決して乗らず、引き受けた役目だけは責任を持ってやり遂げる。その姿勢だけはぶれずに通したのです。
提出物の取りまとめも、行事当日の早めの準備も、地味だけれど誰かがやらなければならないことばかりです。
私はそれを黙々と引き受けました。噂の真偽をいちいち弁解するより、目の前の役目を果たすほうがよほど気が楽だったのです。
自然と消えていった輪
最初こそ彼女を囲むグループは華やかに見えました。ところが月日が流れるうちに、潮目が変わっていきます。
自分の話も捻じ曲げられていたと気づいた保護者たちが、少しずつ彼女から離れていったのです。誰もが一度は同じ目に遭っていたのだと、後になって分かりました。
あれほど集まっていた人の輪は、いつの間にか自然と消えていました。彼女は声をかけても続かず、輪の中心にいたはずなのに、ぽつんと取り残されています。
気まずそうに視線を泳がせる横顔には、かつての勢いはどこにもありませんでした。
反対に、黙々と役目を果たしてきた私の周りには、いつの間にか人が集まるようになっていました。
「あなたの言うことなら信じられる」
そう声をかけてもらえたとき、長く抱えていたつかえがすっと軽くなりました。言い返さなくても、誠実さは誰かが見ていてくれる。そう思えた出来事でした。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














