「仕事辞めても連絡していいですよね」派遣先で出会った女性。だが、私が連絡先をブロックしたワケ
頼られるようになったきっかけ
数週間だけ働くことになった派遣先で、同じ班に年下の女性がいました。
明るく人懐っこい人で、初日からよく話しかけてくれました。
通勤で同じ路線を使っていたため、「電車が遅れたときに連絡できるように」と、私たちは連絡先を交換しました。
あとから聞いたところ、彼女にとって派遣で働くのはほぼ初めてで、職場になじめるか不安だったそうです。
私が仕事の流れを何度か教えたこともあり、いつの間にか「何でも相談できる人」と思われていたようでした。
最初は仕事についての質問だった連絡も、次第に私生活の話へ変わっていきました。
「今日、家に帰ったら何しますか?」
「家族とちょっと揉めてて、聞いてもらってもいいですか?」
頼られているのだと思えば、無下にもできません。私は時間があるときだけ返事をしていました。
朝から夜まで続く連絡
ところが数日すると、連絡の回数が一気に増えました。
朝は「もう駅ですか?」、仕事が終われば「今どこですか?」。
帰宅したころには、「今日の夜は何を食べますか」とメッセージが届きます。
短く返事をすると、そのまま電話がかかってくることもありました。
話題は特に決まっておらず、一度話し始めるとなかなか電話を切ろうとしません。
さすがに疲れてきた私は、ある日、「夜は家のこともあるから、あまり返信できないかも」と伝えました。
彼女は「分かりました」と笑ってくれました。
けれど、その日の夜にもメッセージは何件も届きました。
「返事はいらないです」
そう書かれていても、数分後には別の話題が送られてきます。
翌朝には「昨日、何か怒らせましたか?」と聞かれました。
どうやら彼女に悪気はなく、返事がないと「嫌われたのでは」と不安になるようでした。
事情は分かっても、朝から夜まで連絡を受け続ける生活は、私にはしんどいものでした。
契約が終わった日に
派遣の最終日、彼女から「仕事辞めても連絡していいですよね」と聞かれました。
私は少し迷ってから、「ごめんね。仕事以外でずっと連絡を取り続けるのは難しいかな」と伝えました。
彼女は驚いた顔をしましたが、「分かりました」とだけ答えました。
それでも帰宅途中、スマートフォンには何件かメッセージが届いていました。
「今日までありがとうございました」
「また話したくなったら連絡してください」
最後のメッセージを読んだあと、私は連絡先をブロックしました。
相手が悪い人だったとは思いません。ただ、心地よい距離は人によって違います。理由が理解できたとしても、自分が無理をして付き合い続ける必要はないのだと思いました。
その夜、久しぶりに通知を気にせず過ごせたことを、今でもよく覚えています。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています。
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














