「これくらい、いいよね?」子どもの分まで次々と取るママ友。だが、みんなが少しずつ距離を置いた結果
子どもの分までなくなりそうになって
数年前、幼稚園で仲良くなったママ友4人で、ときどき持ち寄りランチをしていました。
それぞれ一品ずつ料理を持参し、子どもたちも一緒に食べる気軽な集まりです。
その日は私の家で、唐揚げや炊き込みご飯、サラダなどをテーブルに並べました。
子どもたちの分は先に小皿へ取り分け、大人は残った料理を好きに取ることにしていました。
ところが、一人のママ友だけは最初からかなりの量を自分の皿へ取っていました。
「この唐揚げ、おいしい!」
そう言いながら二つ、三つと追加し、ほかの料理も何度もおかわりします。
食べる量そのものは自由ですし、最初は誰も気にしていませんでした。
ただ、子ども用に残していた皿へ手を伸ばしたとき、私は思わず声をかけました。
「ごめん、それは子どもたちの分なんだ」
すると彼女は「あ、そうなの?」と手を止めました。
「少しくらい大丈夫じゃない?」
それで終わると思っていたのですが、次の集まりでも似たことがありました。
みんながまだ一度しか取っていない料理を、彼女だけ何度もおかわりしてしまうのです。
ある日、別のママが冗談めかして言いました。
「みんなの分もあるから、最初は少しずつにしようか」
責めるような言い方ではありませんでした。
それでも彼女は笑いながら、
「えー、これくらいなら大丈夫じゃない?」
と言って、また料理を取っていました。
その瞬間、テーブルの空気が少しだけ止まったのを覚えています。
食べ物を惜しんでいるわけではありません。
みんなで食べるものなのに、周りの様子をほとんど気にしていないことが引っかかったのです。
少しずつ減っていった誘い
それからは、持ち寄りランチ自体がだんだん減っていきました。
代わりに、幼稚園の送迎後に二人や三人で短時間お茶をすることが増えました。
誰かが「もう誘わないようにしよう」と決めたわけではありません。
ただ、予定を合わせるときに、以前ほど彼女の名前が出なくなっていったのです。
しばらくしてスーパーで会ったとき、彼女から聞かれました。
「最近、みんなでランチしてないの?」
私は少し迷ってから、
「前みたいな持ち寄りは、最近あまりしてないかな」
と答えました。
「そっか。またやりたいね」
彼女はそう笑って、そのまま買い物へ戻っていきました。
ほんの少し周りを見てくれていたら、あの集まりは今も続いていたのかもしれません。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














