tend Editorial Team

2026.08.18(Tue)

「要領悪いやつはレジに立つなよ」混雑しているレジで怒鳴られた私。だが、チーフの一言に救われた瞬間

「要領悪いやつはレジに立つなよ」混雑しているレジで怒鳴られた私。だが、チーフの一言に救われた瞬間

卵は最後に上へ置くつもりだった

スーパーでレジの仕事をしていたころのことです。

夕方6時ごろになると、仕事帰りのお客さんが増え、レジには長い列ができます。

その日も、私のレジには10人ほどが並んでいました。

順番が来たのは、50代くらいの男性です。カゴの中には飲み物や総菜、パンなどが入り、その下に卵のパックがありました。

私は上にある商品から順番にバーコードを通し、会計後の商品を入れる別のカゴへ移していきました。

卵のような割れやすい商品は、最後に読み取ってカゴの一番上へ置くつもりでした。

そのため、卵はまだ元のカゴに残していました。

ところが、男性が突然言いました。

「おい、卵を一番下に入れるつもりか?」

私は一瞬、何を言われたのか分かりませんでした。

「いえ、卵は最後に読み取って、一番上に置きます」

そう説明したのですが、男性は声を荒らげました。

「だったら、さっさとやれよ。割れたらどうするんだ」

そして、後ろに大勢のお客さんが並んでいる前で、こう言ったのです。

「要領の悪いやつはレジに立つなよ」

私は何も言い返せませんでした。

周りのお客さんにも聞こえていると思うと恥ずかしくなり、手が震えてきました。

間違ったことはしていないはずなのに、自信がなくなっていきました。

「そのやり方で合っています」

すると、男性の声を聞いたチーフがレジまで来ました。

「どうされましたか?」

男性は私を指さしながら言いました。

「この店員が卵を下に入れようとしてたんだよ」

チーフは、私の手元と二つのカゴを確認しました。

会計後のカゴには、すでに飲み物や総菜が入っています。一方、卵はまだ元のカゴに残っていました。

チーフはすぐに状況を理解したようでした。

「卵は最後に読み取って、一番上に置く手順です」

男性にそう説明したあと、チーフは私のほうを見ました。

「そのやり方で合っています。そのまま続けてください」

はっきり言ってもらえたことで、ようやく安心できました。

私は残りの商品を読み取り、最後に卵のバーコードを通して、会計後のカゴの一番上に置きました。

男性はそれ以上何も言わず、会計を終えると袋詰め台へ向かいました。

次のお客さんだった女性が、カゴを置きながら声をかけてくれました。

「ちゃんと卵を最後にしてたの、見てましたよ」

「ありがとうございます」

その言葉を聞いて、震えていた手も少しずつ落ち着きました。

忙しいレジでは、お客さんから注意を受けることもあります。ただ、今回のように勘違いから強い言葉をぶつけられると、自分が間違っていなくても不安になるものです。

だからこそ、チーフがその場で状況を確認し、「そのやり方で合っています」と言ってくれたことが、とても心強く感じました。

今でもあの日を思い出すと、男性の怒鳴り声より、チーフのその一言のほうが強く残っています。

※tendが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

RANKING

OTHER ARTICLES

NEW 2026.09.15(Tue)

「昨日、大丈夫だと聞いていたのに」早朝のチェックアウトで待たされた私。だが、次の宿泊で変わった対応とは
tend Editorial Team

NEW 2026.09.15(Tue)

「買ったときから汚れてたんだよ!」レジで声を荒らげる客に、店長が見せた静かな対応
tend Editorial Team

NEW 2026.09.15(Tue)

「後ろだとうちの子が映らないんで」参観日で撮影を続ける父親→先生に声をかけられても動かなかった父親。その後に気づいたこと
tend Editorial Team

RECOMMEND

2025.12.01(Mon)

「へそくりだよね?使っちゃった」と笑う夫。それが子供の学費だと知り、家族の空気が修羅場に【短編小説】
tend Editorial Team

2026.08.21(Fri)

「3万円ぶん、家計から引き落とされてる」通勤にしか使わないはずの夫のカード。だが、利用履歴を見せてもらった結果
tend Editorial Team

2025.12.25(Thu)

「お茶汲みは新人の仕事よ」と昭和のルールを強要するお局。だが、新人の正論に表情が一変【短編小説】
tend Editorial Team