「麦茶、もう一杯ある?」義実家のお盆で動き続けていた私。だが、義姉の一言に救われた瞬間
初めてのお盆の帰省で、気づけば台所に
結婚して初めて、夫の実家でお盆を過ごしたときのことです。
朝から親戚が次々と集まり、リビングには座卓が並べられ、台所では義母と義姉が料理の準備をしていました。
「何か手伝います」
そう声をかけると、義母から「じゃあ、飲み物をお願いできる?」と言われました。
麦茶を出して、足りなくなったコップを補充して、空いた皿を台所へ運ぶ。最初はその程度だったのですが、親戚が増えるにつれて、私はほとんど座る暇がなくなっていました。
一方、夫や義父、義兄たちはリビングでテレビを見ながら話をしています。
夫から「麦茶、もう一杯ある?」と言われたときも、私は何も考えずに冷蔵庫へ向かいました。
初めての帰省だから、できるだけ気を利かせたほうがいい。そんなふうに自分で思い込んでいたのだと思います。
食事が終わっても、なかなか座れない
昼食が終わると、今度は片づけが始まりました。
大皿や小鉢、コップが次々と台所へ運ばれてきます。私は義姉と一緒に、食器を下げたり、洗ったものを拭いたりしていました。
ところが、夫の実家なので食器のしまう場所が分かりません。
「これは、どこですか?」
「それは上の棚。こっちは下で大丈夫」
義姉に教えてもらいながら動いていると、リビングから楽しそうな笑い声が聞こえてきました。
少しくらい座りたいな、と思ったものの、自分から「休みます」と言うのも気が引けます。
そのとき、義姉が私の手元を見て言いました。
「もう休んでもいいよ」
そしてリビングのほうを振り返ると、いつもの調子で声をかけたのです。
義姉の一言で、夫たちも立ち上がった
「手が空いてる人、こっち運んでくれる?」
責めるような言い方ではありませんでした。
すると義兄が「はいはい」と立ち上がり、座卓に残っていた大皿を重ねます。
夫もそれを見て、空いたコップを集め始めました。
「俺、何すればいい?」
夫に聞かれた義姉は、「それ拭いて戻して」と布巾を渡します。
数人で動き始めると、さっきまで山のように見えた食器は、あっという間に片づいていきました。
作業が一段落すると、義姉は私に「ほら、座ろう」と声をかけてくれました。
冷えたスイカを食べながら、ようやく私も親戚の話の輪に加わることができました。
その帰り道、夫がぽつりと言いました。
「今日、任せすぎてたな。ごめん」
私自身も、初めての義実家で「ちゃんとしなければ」と力が入りすぎていたのかもしれません。
それでも、義姉が当たり前のように「みんなでやろう」と流れを変えてくれたことが、とてもありがたく感じられました。
それ以来、義実家に集まるときは、食事の準備も片づけも、手が空いている人が自然に動くようになっています。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています。
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














