「ちょっとお金が厳しくて」付き合って2週間で100万円を振り込んだ彼。だが、ラーメン一杯で喜ぶ姿に感じた本音
ラーメン一杯で、夫はあんなに喜ぶ
夫にたまにラーメンを奢ると、それはもう嬉しそうに食べる。
特別に高い店ではない。それでも「うまい、これ、めちゃくちゃうまい」と何度も言い、食べ終わるころにはすっかり上機嫌になっている。
そんな姿を見るたび、私は付き合い始めたばかりの頃を思い出す。
当時の私は、身内の不幸が重なって出費が続き、貯金がほとんど残っていなかった。
カードの支払いも迫り、本職とは別に働ける場所を探して、夜になると求人を眺めていた。
付き合ってまだ2週間ほどだった彼には、詳しい事情を話すつもりはなかった。
「最近、夜忙しそうだけどどうしたの?」
そう聞かれたときも、「ちょっとお金が厳しくて、仕事を探してる」と軽く答えただけだった。
ところが数日後、口座を確認した私は目を疑った。彼から100万円が振り込まれていたのだ。
借用書を用意した私に、彼が言ったこと
受け取った私のほうが怖くなった。付き合って2週間の相手に、簡単に渡していい金額ではない。もちろん返すつもりだったので、すぐに借用書を用意しようとした。
「借用書、書かせて」
けれど彼は、あっさり首を振った。
「いらない、いらない」
返済のことを気にする様子もなく、「困ってるなら使えばいい」と言うだけだった。
その後、私たちは結婚した。
今でもあの100万円について聞くと、夫の答えは変わらない。
「困ってたから貸した。それだけ」
私は近々退職する予定で、退職金として100万円ほどが入る見込みだ。ようやく返せると思い、そのことを夫に伝えた。
それでも返ってきたのは、「返さなくていい」という一言だった。
そんな夫が、私にラーメンを奢られると子どものように喜ぶ。大きなお金には驚くほど執着がないのに、ささやかな一杯を心から嬉しそうに食べる。
あの100万円を思い出すたび、不思議な人だと思う。そして今では、そんなところも夫らしいのだと感じている。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














