「引き受けてもらえるまで、この電話を切れなくて」電話で頼まれ続けた私。翌日、PTA会長に相談した結果
夕食の支度中に、前の級長から電話がかかってきた
PTAの引き継ぎの時期になると、なかなか決まらない役の話を耳にすることがあります。
その年、私はすでに別の委員会の長を引き受けていました。級長がまだ決まっていないことは知っていましたが、自分に話が来るとは思っていませんでした。
ある夕方、夕食の支度をしていると電話が鳴りました。出ると、前の級長をしていた保護者でした。
「お願いしようと思っていた人に、急に断られてしまって。次の級長、お願いできませんか」
困っている様子は伝わってきました。しかし、こちらにもすでに役があります。
「すみません。私は別の委員会の長をやっているので、引き受けられません」
そう答えましたが、相手はなかなか電話を終えようとしませんでした。
「でも、本当に誰もいなくて。少し考えてもらえませんか」
何度断っても、「そこを何とか」と同じ話に戻ります。最後には、「引き受けてもらえるまで、この電話を切れなくて」と言われました。
私も困ってしまい、「私に直接お願いされてもお返事は変わりません。一度、本部に相談してください」と伝えました。
相手が黙ったところで、「すみません、夕食の支度もありますので失礼します」と言い、こちらから電話を切りました。
翌日、会長に事情だけを伝えた
翌日、私はPTA会長に電話のことを相談しました。
誰かを責めたかったわけではありません。役が決まらず焦る気持ちは分かります。ただ、前任者が個人的に次の人を探し、断りにくい形でお願いするやり方には無理があるように思えたのです。
会長は話を聞いたあと、すぐに結論を出すのではなく、「本部でも一度、選び方を話し合ってみます」と言いました。
数日後、全保護者に同じお知らせが配られた
数日後、本部で話し合った結果が文書で配られました。
そこには、次年度から級長を前任者が個別に探してお願いする方法はやめ、候補者の確認も含めて全体の場で選出していくことが書かれていました。
もちろん、誰かの名前は出ていません。今回の電話について責める内容でもありませんでした。
懇談会でも会長から、「今後は個別にお願いして決めるのではなく、全体で確認しながら決めていきます」と説明がありました。
そのお知らせは、電話をかけてきた保護者のもとにも、私のもとにも同じものが届いています。
学校でその人と顔を合わせたときは、少し離れたところから会釈をされただけでした。私も同じように会釈を返しました。
誰かが悪者になったわけではありません。ただ、役が決まらないたびに一人ずつ電話をして説得する方法は、それをきっかけに見直されました。
私自身も、それからは自分の担当している役の引き継ぎに、落ち着いて向き合えるようになりました。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた50代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














