
「鬼滅の刃」のヒロインが口にする竹筒を農学部の教授が徹底分析
社会現象を巻き起こした漫画「鬼滅の刃」において、主人公の妹である竈門禰豆子のトレードマークといえば、口にくわえた竹筒です。この竹について、近畿大学農学部の井上昭夫教授が約150コマにも及ぶ緻密な分析を行い、その結果がオランダの学術雑誌に掲載されたことで注目を集めています。
井上教授はアニメを視聴した際、竹の節の間隔に違和感を覚えたといいます。本来、竹の節は根元と先端が狭く、中央部分が広くなるという物理的な法則がありますが、作中の竹はその変化が急激すぎると直感したのです。そこで実際に単行本を購入し、定規と巻き尺で計測を開始しました。過去の膨大なデータと比較した結果、実在するモウソウチクなどの竹と比べて、節の間隔が狭まる度合いが約2倍も大きいことが判明しました。つまり、物理学的な観点からは実在しない竹ということになります。
この研究成果に対し、SNS上ではさまざまな意見が飛び交っています。
『漫画なんで、そこを言い出せばキリが無い気も』
『研究は面白いけど、そこを突っ込むのは野暮になっちゃいますね』
といった、フィクションに対して現実の物差しを当てることへの冷ややかな反応も見受けられました。
一方で、こうした学問的なアプローチを歓迎する声も多く上がっています。
『こういう人が面白く話してくれると子供達が科学や生物などの学問に凄く興味が湧きますね』
『勉強は決して窮屈な中でなされるのでなく、題材はどこにでもあり、時にユーモアに溢れている』
と、身近なエンターテインメントから科学への興味を広げる試みを評価する意見が目立ちます。
井上教授自身も、決して作品の不備を指摘することが目的ではなく、竹の構造を理解するための教材として役立ててほしいと語っています。実は、この研究をきっかけに教授自身も作品のファンになったとのことで、専門分野という入り口から新しい世界を知る喜びを体現しています。
かつて空想科学をテーマにした書籍が人気を博したように、架空の事象を真面目に検証する姿勢は、大人たちの知的好奇心を刺激する良質なスパイスとなっているようです。
現実にはあり得ない設定を楽しむ一方で、そこから本物の竹の生態や物理法則に目を向けてみるのも、作品の新しい楽しみ方といえるのではないでしょうか。














