微熱で「俺もうダメかも」と大騒ぎする夫。妻の容赦ない一言で態度が一変
重病な夫
「あぁ…俺もうダメかも…」
休日の朝、リビングから聞こえてきたのは、この世の終わりかと思うような悲痛な叫び声。慌てて駆けつけると、ソファで頭を抱えてうずくまる夫の姿がありました。
「どうしたの? どこか痛いの?」
「熱が出た…。節々も痛いし、絶対ヤバい…」
大げさに荒い息を吐きながら、涙目で私を訴えかけてくる夫。急いで体温計を渡すと、ピピッと鳴った画面には『36.9度』の文字。
……微熱、ですね?
思わず真顔になりそうでしたが、そこはグッと我慢。しかし、夫の“悲劇のヒロイン劇場”はここからが本番でした。
特効薬はスマートフォンの画面
「水持ってきて…。あと、冷えピタと、お粥も作って…」
まるで重病人かのように、次々と手厚い看病を要求してくる夫。「そんなに辛いなら、病院に行こうか?」と提案しても、「動けないから無理」の一点張り。
ただの微熱で休日の貴重な時間を振り回されるのは、正直たまったものではありません。
家事も山積みだというのに、ソファでスマホをいじりながら「あー、辛い」とチラチラこちらを見てアピールする夫。その姿を見て、私の中で何かがプツンと切れました。
「……わかった。そこまで言うなら、ただ事じゃないよね」
私は自分のスマートフォンを取り出し、画面をタップするフリをして、わざとらしく大きな声を出しました。
「そんなに辛いなら、今すぐ救急車呼ぶね!急いで!」
119番を押す直前(という演技)の画面を、夫の目の前に勢いよく突きつけた瞬間。
「いや、ちょっと待って!寝たら治るわ!」
あんなに「動けない」と騒いでいた夫が、ソファからバッと飛び起きたのです。声にもしっかり張りがあり、顔色もなんだかとても良さそう。
「あら、奇跡の回復ね。よかったよかった」
ニッコリと微笑む私からサッと目をそらし、すごすごと自室へ向かう夫の背中を見送りながら、私は静かに冷えピタを冷蔵庫に戻しました。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














