「今までどうやって生きてきたの笑」半同棲状態になった彼の本性。我慢出来ずに別れを告げた結果
半笑いが刺さり続けた半年
うちで過ごす時間がほとんどになった彼は、いつのまにか半同棲のような状態だった。
物腰の柔らかい人だと思って付き合い始めたのに、二人きりになるたびに違う顔が出てきた。
会話のたびに、こちらの知らないことを楽しそうに突いてくる。
「今までどうやって生きてきたの笑」
知識も、料理の手際も、選んだ服のセンスも、ニュースで耳にした単語の意味も、いちいち嘲笑される。
半笑いしている表情が、毎回小さな刃のように残った。
反論すれば「冗談だって」と肩をすくめられる。
否定したくても、否定したい気持ちごと笑われる気がして、口を閉じてしまうのが癖になっていった。
家事はほとんど私が回していた。
掃除も洗濯も食事の支度も、彼は当たり前のように受け取って、ふと見つけた小さな粗だけを見つけてはまた笑った。
一緒にスーパーへ買い物に行っても、私が手に取った商品の銘柄を見て鼻で笑い、別の物を勝手にカゴへ移されたこともある。
会社の同僚に話せば「冗談がきついだけじゃない?」と軽く受け流されてしまいそうで、誰にも相談できないまま夜だけが重なっていった。
テレビの音だけが響く部屋で、私は自分の声を少しずつ失っていく感覚を抱えていた。
荷物を取りに来る前に、部屋を作り変えた
限界の夜、私は別れを告げた。
荷物は時間がある時に後日取りに来てね、と添えて。
それから動き出した私は、彼が来る日までの数日で部屋を別物に変えてしまった。
ソファの向きを反対側に。
寝室のベッドは壁から離して。観葉植物の位置も、カーテンの色も全部入れ替えた。
本棚に並んでいた二人で買った本も、見えない場所にしまった。
「絶対緑がいい」と彼が押し切った絨毯は剥がして、新しい色に敷き直す。
男物の小物をひとつ目につく場所に飾って、新しい誰かの気配だけうっすら残した。
そして剥がした緑の絨毯は、ゴミ袋にぎゅうぎゅうに押し込んだ。
玄関の、扉を開けて最初に視界に入る位置に、わざと置いた。
すぐに捨てるつもりはなかった。
当日、彼は私が仕事で家を空けている時間に来て、荷物だけ持って帰っていた。
鍵を返した、という短い連絡が一件届いた。緑のゴミ袋についても、模様替えについても、ひとことも書かれていなかった。
その日を境に、彼からの連絡はぴたりと途絶えた。怒りの言葉も、釈明のメッセージも、ひとつも届かない。何も書かれていなかった、その沈黙こそが答えだった。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、20代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














