
自分のスマホで注文させる形式が急増する中、通信費の自己負担やセキュリティへの不安から、Wi-Fi設置を求める声
近頃の飲食店、席に着くなり二次元コードを指さされ、はい注文はご自身のスマホで、なんて言われることが増えました。店員さんを呼ぶ手間が省けて気楽な一方で、ふと頭をよぎるのが通信量、いわゆるギガの存在。コーヒー一杯の代金に加えて、なぜ自分の通信費まで捧げなきゃいけないの、とモヤっとする気持ち、分からなくもありません。
ネット上ではこの注文スタイルに対して、切実な不満や諦めが入り混じった声が飛び交っています。
『スマホ注文は通信容量に余裕がある人ならいいけど、ちょっと客側の負担が重たいよね』
『セキュリティの弱いネットワークに繋がせることになるので、そのリスクを客に負わせるという意味でマイナス』
確かに、数円程度の通信費だとしても、プライバシーや安全面まで考えると、手放しで歓迎とはいかないようです。
一方で、お店側の台所事情も切実なのが今の世の中。人手不足は深刻で、時給を上げても募集が来ない。コストを削るには、高価な注文用タブレットを全席に置くより、客側のスマホを借りるのが一番手っ取り早いのです。
『高サービス低価格は最初から破綻しています。これからは低サービス低価格の店が増えるでしょう』
という冷静な指摘があるように、フルサービスを維持するなら今の2倍の価格設定が必要だという現実も無視できません。
また、通信費以前の問題として、スマホ画面の小ささに四苦八苦する層も多いようです。
『年取ると老眼でスマホじゃメニュー見えないのよ。いちいち大きくして、他の探すときはまた小さくして』
『店員が注文聞きに来ていたのが人手不足や人件費削減でタブレットになった時も文句言ってる人たちはいたけど、しばらくしたらこれが当たり前ってなるんじゃないかな』
技術の進化は、ある人には便利さを、ある人には高いハードルを突きつけます。
結局のところ、Wi-Fiがあるかないか以上に、入店前にそのルールが分かっているかどうかが満足度の分かれ目になりそうです。
『客側としては注文方法によって入店するかどうかを選びたい』
という声は、今の時代、切実な本音。お店の効率化も大切ですが、スマホ操作に慣れない人や通信環境を気にする人へのちょっとした配慮、例えば店頭での事前告知や、予備のタブレット一台があるだけで、お店の印象はガラリと変わるのかもしれません。
便利さと引き換えに、私たちは何を差し出しているのか。
次にスマホをかざす時、その数円の重みを少しだけ考えてしまいそうです。














