tend Editorial Team

2026.05.20(Wed)

「今年もなのか」自分の家の前の雪を道路に押し出す隣人、毎冬ハンドルを握りながら思うこと

「今年もなのか」自分の家の前の雪を道路に押し出す隣人、毎冬ハンドルを握りながら思うこと

除雪後に現れる見慣れた雪山

「今年もなのか」

毎年同じことが起きる。除雪車が通った日の翌朝、住宅街の一角だけ、また道路に雪が出ている。

その家の敷地内はきれいだ。玄関まわりも、車の前も、しっかり片付けてある。

その雪の行き先が道路側なのだと気づいたのは、何度も同じ場所を通ってからだった。

除雪のたびに同じことが繰り返される。一度や二度ではなく、毎年、毎回だ。

冬が来るたびに、そこだけ雪が返ってくる。

捨て場に困るのはわかる。大雪の年は特に、積み上げても積み上げても追いつかない。

それは理解している。この地域で冬を過ごしている人間なら、誰でも同じ悩みを抱えている。

ただ、道路に出てしまった雪は、通る人間にとっては別の問題になる。

自分が出した雪が、見えないところで誰かを困らせている可能性がある。

雪を外に出す前に考えてほしいこと

その場所を通るたびに、対向車が来たとき互いにスピードを落とさなければならない。

雪山が視界の邪魔をして、先の状況が見えない。

冬の住宅街の道路は元から狭いのに、さらに狭くなる。

雪が凍ると壁になるので、春が来るまでずっと同じ状態が続く。

雪を溶かす設備を導入している家も、この地域には少なくない。

費用はかかるが、毎冬道路を狭める代わりに自分の敷地で処理できる。

業者に定期的に引き取ってもらう方法を選んでいる人もいる。方法がないわけではないのだ。

自分の家の前だけきれいにして、その雪を道路に押し出す。その行為が周囲にどう影響するかが、もし見えていないのだとしたら、そこがどうしても腑に落ちない。

毎冬繰り返される小さな息のみ

声をかけたことはない。近所の人間にそういう指摘をすることへの躊躇いが、毎年結局上回ってしまう。

角が立つかもしれない。余計なことを言ったと思われるかもしれない。そう考えると、結局その場を通り過ぎるだけになる。

だから今年もあの場所を通るたびに、少しだけ緊張して、そのまま通り過ぎる。

意地悪でやっているとは思いたくない。ただ無自覚なのかもしれない、とだけ思いながら。

融雪設備を使ってほしい。業者を呼んでほしい。それを言えないまま、今年もハンドルを握って冬を過ごしている。同じ冬がまた来るたびに、このモヤモヤも一緒に戻ってくる。

※tendが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

RANKING

OTHER ARTICLES

NEW 2026.10.11(Sun)

「えっ、それで3万円?」口コミを信じて薄紫の服を買った私。鏡の前で笑い出した18歳の娘が、裁縫箱を取り出したワケ
tend Editorial Team

NEW 2026.10.11(Sun)

「今日だけだから」と言い訳する隣人。うちの駐車場で勝手に水をくんでいた奥さんが、続けて口にした信じられない一言
tend Editorial Team

NEW 2026.10.11(Sun)

「順番なんか知るか、海の見える席にしろ」ホテルの朝食会場で怒鳴った男性。だが、結局中央の席を選んだ理由
tend Editorial Team

RECOMMEND

2026.02.03(Tue)

「傲慢さを感じさせる」「反対派は怒るのは当然」と厳しい声も。維新・吉村代表、街頭演説で『組織的な国保逃れ』など批判を浴び...
tend Editorial Team

2025.12.14(Sun)

4つ子妊娠で迫られた減胎手術という苦渋の決断「本当に正しい選択なのか」と自問自答した母の葛藤と命の重み
tend Editorial Team

2026.09.16(Wed)

「えっ。こんなところで会うなんて」偶然再会して話し込んだ2人。止まった朝食の列を動かした、係の人のひと言
tend Editorial Team