「あんた、同期の意味わかってる?」手伝うのが当たり前だと言う同期。だが、正論をぶつけた結果
夜中に届いた一通のメッセージ
入社してから同じ会社で働いてきた同期がいた。
部署は違ったが、同期入社というだけで何となく近い存在に感じていた。少なくとも、あのメッセージが届くまでは。
帰宅してすぐ、スマホに通知が入った。
メッセージアプリを開くと、その同期から立て続けに届いていた。
「同期なんだから手伝ってくれても良かったのに」
「あんた、同期の意味わかってる?」
その日、彼女のチームで何かトラブルがあったらしいことは、うっすら耳に入っていた。
でも私は別の部署で担当も違う。事前に相談されたことも、「助けてほしい」と言われたことも、一度もなかった。
ましてや、これまで彼女が私を助けてくれた記憶もない。困ったときに声をかけてくれたことも、繁忙期に「何かできることある?」と言ってくれたこともなかった。
(なぜ私が責められているのか)と思いながら、どう返すかを考えた。スルーするのが一番楽ではある。でも、黙ったままにしたくなかった。
送った返信と翌朝の展開
気持ちを整理して、短く返信した。言い訳も怒りもなく、ただ事実だけを伝えた。
「手伝う義理はない」
正確には「私はあなたに手伝ってもらったことが一度もないので、手伝う義理はないと思っています」という文面だった。
既読がついたが、返事はなかった。それだけのやり取りで夜は終わった。
翌朝出社すると、同期の席が空いていた。
上司から部署異動になったと知らされた。前から決まっていた話なのかもしれない。でも昨夜のやり取りと重なり、複雑な気持ちで午前中を過ごした。黙っていればよかったとは思わなかった。それだけははっきりしていた。
その後、同期の名前が社内で話題になることはなかった。静かに、日常が続いた。しばらくは彼女の異動先のことを少し気にしたりもしたが、だんだんと日常の忙しさの中に埋もれていった。
20日後に届いた知らせ
異動から20日ほど後、共通の知人から連絡が届いた。同期が休職したらしいというのだ。
それからしばらくして、退職したとも聞いた。
複雑ではあった。でも、困ったときだけ「同期だから」という言葉を盾に要求する関係が、長続きするとは思えなかった。
環境が変わっても、その根本は変わらないことが多い。新しい部署でも似たような摩擦が積み重なったのかもしれないと思うと、不思議と怒りは残らなかった。
一方的に責められた夜から、こんな結末まで進むとは思っていなかった。でも、言うべきことを言ったという感覚だけは、ずっと変わらなかった。あの夜の理不尽な一行を、今も忘れることはない。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














