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2026.06.10(Wed)

「文句あるなら日本に帰れ!」南国の島で潔癖ルールを強要する夫。だが、家族との電話を機に帰国を決意した

「文句あるなら日本に帰れ!」南国の島で潔癖ルールを強要する夫。だが、家族との電話を機に帰国を決意した

玄関での「全部脱ぐ」から始まった違和感

再婚した夫が超潔癖だと知ったのは、南国の島での新婚生活が始まってすぐのことだった。

外出から戻るたびに、夫は玄関で服をすべて脱いでシャワーへ向かう。

スーパーの袋も玄関で開けて、中身をひとつひとつパッケージから出して水洗いし、乾かしてから冷蔵庫に入れる。これが毎回のルーティンだった。

こちらが戸惑った顔をすると、夫はすぐに言い張った。

「外から帰ったら全部脱ぐのが当たり前」

説明ではなく、宣言だった。

一回り以上年上の日系の経営者との出会いからわずか1年でのスピード再婚。

現地に来るまで、彼の潔癖を知る機会はなかった。入籍前は毎回彼が日本に来てくれていたし、自宅は「改築中だから」と外観しか見せてもらえなかった。

島での暮らしが始まって初めて、その「当たり前」の全貌が見えた。

対話にならない時間の積み重なり

言語の違いも文化の違いも、乗り越えられると思っていた。

それよりも大きかったのは、「自分の常識が絶対だ」という夫の感覚だった。

何か意見を口にすると、夫はきまって同じ言葉で返した。

「島に住めて幸せだろう?」

それでも不満を引っ込めず食い下がった夜、初めて返ってきた言葉は別物だった。

「文句あるなら日本に帰れ!」

不満を持つな、ではなく出ていけだった。話し合いをしようとするたびに、対話ではなく圧になっていった。どちらが正しいかではなく、どちらが黙るかの時間だった。

言葉が通じないのではない。気持ちが通じていなかった。

価値観を共有しようとする意欲が、夫の側にはなかった。

あったのは「こちらが慣れるべきだ」という一方向の期待だけだった。

潔癖に合わせた暮らし方を覚えていくにつれて、自分が何に疲れているのかがわからなくなってきた。生活の手順が増えた分だけ、一日が短くなった。

食材を洗い終えるまで台所で手持ち無沙汰に待つ時間、シャワー前に玄関で服をたたむ作業。それぞれは小さなことだが、積み重なると一日が重くなっていった。

荷物をまとめた日の青い海と、解放

別れを決めたのは、大きなけんかがあったからでも、誰かに相談したからでもない。

静かに積み上がったものが、静かに限界に達しただけだった。

日本にいる家族へ電話したとき、「元気そう」と言われてうまく返せなかった。

そのとき、もう戻ろうと決めた。

島を出る便に乗った日、窓から見えた海はひどく青かった。

帰国して最初の夜、買い物袋をそのままテーブルに置いた。洗わなかった。脱がなかった。何も言われなかった。

体からすっと力が抜けた。それが解放というものだと、そのとき初めて実感した。

※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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