「それは普通違うでしょ、常識ないの?」と仕事のやり方を否定する同僚。だが、同僚と派遣スタッフのやり取りを見て、気づいたこと
「常識ないの?」が毎日ついてくる
同じ部署に、何かといえばため息混じりにこう言う同僚がいた。
「それは普通違うでしょ、常識ないの?」
タスクの優先順位、報告のタイミング、休憩の取り方。
さしたることでも、必ずその一言が枕詞のようについてきた。
悪意がないのはわかる。でも、聞くたびに胸の奥がざわついた。
(常識って、どこの誰の常識のことを言っているんだろう)
以前の職場では「報告は週一でまとめて」が当たり前だったのに、今の職場では「その日のうちに口頭で」が求められる。
前の部署では「優先度は自分で判断して」と言われていたのが、今は「必ず上長に確認を」に変わった。
転職前の会社ではメールより電話優先が暗黙のルールだったのに、今の職場ではチャットが基本だ。
同僚は入社10年以上のベテランで、今の職場のやり方が染みついている。
だからこそ、自分の「常識」が外から見るとただのローカルルールであることに、気づきにくいのかもしれない。
そう理解しようとしても、やはり釈然としない気持ちは残った。
職場が変わるたびに「当たり前」が変わる。それなのに同僚は自分の慣れ親しんだルールを、まるで世の中の共通ルールのように話す。
「当たり前」の輪郭が見えてきた日
あるとき、新しく入った派遣の方が同僚に叱られている場面を目撃した。
「これくらい、普通にわかるでしょ」と繰り返す声を聞きながら、私はその方に小声で補足した。
「このチームでは、こういうルールで動いています。最初は戸惑いますよね」
派遣の方は「助かりました」と頭を下げてくれた。
その瞬間、頭の中が少し整理された気がした。
「当たり前」「常識」「普通」という言葉は、言う側の経験や環境から生まれたものだ。
自分の中の基準が誰にとっても正しいわけではない。それをわきまえずに使うと、言われた側はただ黙って従うか、モヤモヤを飲み込むかしかなくなる。
同僚を責める気持ちにはなれない。ただ、自分はなるべく「うちの職場では」「私はこうしているけれど」と文脈を添えるようにしようと思った。前置きひとつで、聞く側の受け取り方は大きく変わる。
それでもモヤモヤは今もすっきりとは消えない。言葉ひとつで、知らないうちに誰かを傷つけているかもしれない。そのことを、忘れないでいたいと思う。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














