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2026.06.15(Mon)

「会社の備品を置いてるだけ」と言う夫。しかし、開けた物置に義母の古い服とアルバムが入っていたワケ

「会社の備品を置いてるだけ」と言う夫。しかし、開けた物置に義母の古い服とアルバムが入っていたワケ

触らせてもらえなかった物置

新居に引っ越してすぐ、夫は庭の物置にだけは妙にこだわった。

何が入っているのか聞いても、決まって同じ答えが返ってくる。

「会社の備品を置いてるだけ」

「備品って、そんなに量あるの?」

「いいから、あそこは開けなくていいから」

言い方がいつもより硬くて、私はそれ以上踏み込めなかった。それから半年、私はその物置を一度も開けないまま過ごした。きっかけは、ほんの偶然だった。掃除のついでに扉に手をかけると、鍵がかかっていない。中を覗いた私は、思わず息をのんだ。

几帳面に保管された義母の私物

並んでいたのは、会社の備品などではなかった。義母の古い婦人服、年代物の食器、表紙の擦れたアルバム。

どれも埃ひとつなく、防虫剤の匂いまで漂っている。誰かが定期的に手入れをしている、そんな几帳面さだった。

一枚一枚めくられた跡のあるアルバムを見たとき、誰かがここに通って眺めているのだと察して、思わず手が止まった。

夜、帰ってきた夫に写真を見せて尋ねると、悪びれる様子もなかった。

「母さんの大事な物だから、うちで預かってるんだよ」

「預かるのはいいけど、私には会社の備品って嘘ついたよね?」

「嘘ってほどじゃない。言ったら反対するだろ」

その理屈に、かっと頭が熱くなった。

「ここは私達の家だよ!!」

夫は口を真一文字に結んで黙り込んだ。けれど、その沈黙は反省ではなく、頑なな抵抗に見えた。これは二人でぶつかっても答えは出ない。私は義母本人に来てもらうしかないと思った。

夫が最後に選んだ答え

休日、義母を招いて物置を開けた。事情を聞いた義母の反応は、夫の必死さとは正反対だった。

「これ、まだあったの? とっくに処分したと思ってたわ」

「母さんが大事にしてると思って……」

「いらないいらない。あなたが置きっぱなしにしてただけじゃない」

義母はそう笑って、その場でほとんどの荷物を処分すると決めてしまった。

守ろうとしていた当の本人が、こんなにあっさり手放すとは思っていなかったのだろう。夫は反論する言葉をなくして、肩を落としていた。義母にまで「過保護ねえ」と苦笑され、ばつが悪そうに目を伏せる。

「……分かったよ。俺が抱え込みすぎてた」

ようやく出てきたのは、その一言だった。後日、夫は休みの日に自分から物置を片付け、空いた棚に私たちの工具や防災用品を並べ直した。誰の家で、誰の物を置く場所なのか。夫がやっと自分の足で答えを選び直した週末だった。

※tendが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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