「弁当、明日から俺の分も作ってよ」距離を詰めてくる年上の同僚→自宅近くの駐車場で見た光景に絶句
お弁当を狙う年上の同僚
私が手作りの弁当を広げていると、年上の男性同僚が、決まって隣に座るようになりました。
異動してきたばかりの、仕事はできる人でした。
最初は「うまそうだな」と覗き込む程度でした。それがある日、当たり前のように言い出したのです。
「弁当、明日から俺の分も作ってよ」
冗談かと思って笑って流そうとすると、彼は真顔で続けました。
「一人暮らしなんだろ?どうせ作るんだから、二人分も一人分も同じだろ」
「……いえ、自分の分で精一杯なので」
やんわり断っても、彼は毎日のように私の生活へ踏み込んできました。
何時に帰るのか、休みの日は何をしているのか。答えないでいると、なぜか彼のほうが、私の予定を先に知っていることさえあったのです。
手帳に残した、車の記録
その頃から、私の住むアパートの前で、妙なことが起き始めました。
一階が小さなスーパーになっていて、その駐車場が部屋の窓からよく見えました。
夜、見覚えのある車が一台、隅に停まっていました。
同僚の車と、同じ車種、同じ色。しかもそれが、毎晩のように同じ場所に現れるようになったのです。
気のせいだと思いたくて、私は日付と時間を手帳に書き留め始めました。
金曜、土曜、日曜。三日続けて、まったく同じ位置に停まっていました。
記録が埋まっていくほど、偶然という言葉は使えなくなっていきました。
同じ車が、同じ隅に、同じ角度で。まるで私の部屋の窓を見上げるように停まっているのが、日を追うごとに不気味さを増していきました。
週明け、私はその手帳を持って、直属の上司のもとへ行きました。
「これ、見ていただけますか」
弁当をねだられたこと、私生活を探られたこと、そして毎晩の車のこと。手帳の記録を前に、上司の顔つきが変わりました。
「よく残しておいたね。これはこっちで対応する」
数日後、その同僚は他県の工場へ異動が決まりました。
辞令が出た日の夕方、彼は私の机の前に立ちました。
「たかが弁当の話だろ。大げさなんだよ」
けれど、その声は上ずっていました。私が手帳をそっと引き出しにしまうと、彼の顔から血の気が引いていきます。
何か言い返そうとして、結局、言葉は出てきませんでした。
通りかかった別の同僚が、あきれたように口を開きます。
「毎晩あんなところに車を停めて、上に報告されて当然だよ」
「はい。おかしいと思ったので、報告しました」
私は、まっすぐ彼を見て答えました。あんなに私の生活を知りたがっていた人が、今はもう、私と目も合わせません。
彼が去ったあとの席は、翌週にはきれいに片付けられていました。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














