「後ろに人が並んでいますよ」朝食ビュッフェでスマホを見続ける客に、私が思わず声をかけた理由
混み合う朝食会場で
家族旅行でホテルに泊まったときのことです。
朝食会場へ下りると、ちょうど宿泊客が集中する時間だったようで、料理コーナーの前には列ができていました。
私も皿を手に取り、前の人に続いて少しずつ進みます。
子どもが席で待っていたため、早めに料理を選んで戻ろうと思っていました。
ところが、途中から列がほとんど動かなくなったのです。
料理台の前でスマホを確認
前方を見ると、ひとりの客が料理台の前に立ったまま、スマートフォンを操作していました。
片手には皿を持っていますが、料理を取る様子はありません。
画面を見ながら何度か指を動かし、ときどき料理を見回していました。
家族から「何があるのか教えて」と連絡でも来ていたのかもしれません。
ただ、その人が立っている場所は料理台の中央です。横を通ることも難しく、後ろには次々と人が並んでいきました。
最初はすぐに動くだろうと思っていましたが、しばらく待っても状況は変わりません。
後ろにいた人たちも、困ったように顔を見合わせていました。
声をかけると
私は少し迷ったあと、できるだけ穏やかに声をかけました。
「すみません。後ろに人が並んでいるので、先に通ってもいいですか」
その人は驚いたように顔を上げ、後ろの列を振り返りました。
「あっ、すみません。気づきませんでした」
そう言って、すぐに料理台の端へ移動してくれました。
列は再び動き始め、私も料理を取って家族の待つ席へ戻ることができました。
少しだけ周囲を見てほしい
席に戻ってから、妻に先ほどの出来事を話しました。
「悪気はなかったんだろうけど、後ろにあれだけ並んでいたから驚いたよ」
妻は「スマホを見ていると、周りが見えなくなることもあるからね」と答えました。
たしかに、本人は列を止めていることに本当に気づいていなかったのでしょう。
声をかけたあとはすぐに謝って場所を空けてくれたため、大きなトラブルになったわけではありません。
それでも、混雑している場所では、ほんの少し周囲を見るだけで、お互いに気持ちよく過ごせるのではないかと思います。
自分もスマートフォンに夢中になりすぎないよう気をつけよう。そんなことを考えた朝食の出来事でした。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・男性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














