「これ、ママたちにもどうぞ」公園で続いていたお菓子交換。だが、急に負担に感じた理由とは
いつもの公園で、親にもお菓子が配られていた
子どもが幼稚園に通うようになってから、同じクラスの親子数組で、ときどき近所の公園に集まるようになりました。
「来週の水曜日、天気がよかったら公園に行かない?」
そんなふうに事前に声をかけ合って集まるので、だいたい誰が来るのかは分かっています。
子どもたちが遊び疲れると、ベンチでおやつの時間になります。
私はいつもスーパーで買った大袋のお菓子を持っていき、封を開けて「好きなの取ってね」と置いていました。
ところが、何度か参加するうちに、親同士にも別のお菓子が配られていることに気づきました。
個包装のお菓子を二、三個、小さな袋にまとめたものです。
「これ、ママたちにもどうぞ」
あるママがそう言って人数分を配ると、みんな「ありがとう」と自然に受け取っていました。
最初は、たまたま家にあったものを持ってきただけなのだと思っていました。
ところが次の集まりでは別のママが、その次にはまた別のママが同じようなものを用意していました。
どうやら、誰かが持ってきたら、次は別の人がお返しをする。そんな流れがいつの間にかできていたようです。
「次は○○ちゃんママかな?」と言われて
ある日も、ひとりのママがお菓子を配っていました。
「この前もらったから、今日は私が持ってきたの」
すると隣にいたママが笑いながら言いました。
「じゃあ、次は○○ちゃんママかな?」
○○は、私の子どもの名前でした。
言った本人に悪気はなかったと思います。
冗談のような軽い口調でしたし、その場で私に何かを要求したわけでもありません。
それでも私は、一瞬返事に困りました。
私はこれまで大袋のお菓子を何度も持ってきています。ただ、それはその場でみんなに食べてもらうためのもので、人数分を家で袋に詰めて配るという発想はありませんでした。
「あはは、どうしようかな」
とりあえず笑って答えましたが、それから次の集まりが少し気になるようになりました。
何を買えばいいのか。人数分用意したほうがいいのか。前日に袋へ詰めるところまでやるのか。
ひとつひとつは大した手間ではありません。でも、公園で子どもを遊ばせるだけだった時間に、いつの間にか「お返しを用意する」という予定が増えていることに、私は少し疲れてしまいました。
結局、次に集まったときも、私はいつもの大袋を持っていきました。
「うちはこれでごめんね。好きなの取って」
そう言ってベンチに置くと、子どもたちはいつもどおり手を伸ばしました。ママたちからも特に何か言われることはありませんでした。
それを見て、私は少しだけ肩の力が抜けました。
相手の好意に毎回答えなくてもいい。みんなと同じやり方をしなくてもいい。
公園へ行くたびに何かを用意することが負担になるくらいなら、自分は自分のやり方でいいのだと思うことにしています。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています。
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














