「うちの車のこと、どこかに言ったのはお前か」突如家に怒鳴りに来た男性。だが、思わぬ言い分に絶句
向かいの家が来てから、道を通るたびに気を使った
私の家は、車同士がすれ違うのにも気を使うような生活道路に面しています。向かいの家に新しい住人が越してきてから、その道を通るたびに気になることが増えていきました。
その家では大型犬を何匹も飼っているようで、朝早くから鳴き声が続く日もあれば、夜になっても声が聞こえることがありました。ときには犬が外へ出て、道を走っている姿を見かけることもあります。
犬そのものが悪いわけではありません。世話をするのが大変なのだろうとは思いましたが、近所では困っている人が少なくありませんでした。
さらに気になったのが、家の前に停められている大きな車でした。角の近くにあるため、こちらから進むと向こう側から来る車や自転車が見えにくくなります。
散歩中に顔を合わせた近所の人も、角を見ながら言いました。
「あの車があると、向こうから来る人が見えなくて怖いよね」
私も同じことを感じていました。ただ、直接言いに行こうとする人はいませんでした。
「前に話した人が、かなり強く言い返されたらしいよ」
そんな話も耳にしていたからです。
玄関先で責められ、直接話すのをやめた
ある日の夕方、家にいると玄関を強く叩く音がしました。出てみると、向かいの住人が立っています。
「うちの車のこと、どこかに言ったのはお前か」
私はその時点では何も相談していなかったので、驚きました。
「私は言っていません。ただ、角の先が見えにくいのは怖いと思っています」
そう答えると、相手はまだ何か言いたそうな様子でした。声が大きかったためか、近くの家から人の気配がします。それに気づいたのか、相手はそれ以上話さずに戻っていきました。
その出来事があってから、私は直接言い合うのではなく、相談できる窓口へ状況を伝えることにしました。
同じことを気にしていたのは、私だけではなかった
相談するときは、感情的にならないよう、困っていることをそのまま伝えました。
「大型犬の鳴き声と、道をふさぐ車をどうにかしてほしいんです」
その後、自治会で顔を合わせた人から「うちも相談したよ」と聞きました。別の人も同じように伝えていたそうです。
ただ、相談したからといって、すぐに状況が変わったわけではありません。犬の鳴き声も、道沿いの大きな車も、その後しばらく続いていました。
それからしばらくして、向かいの家に売り出しの案内が出ていることに気づきました。なぜ引っ越すことになったのか、私には分かりません。
ある朝、窓を開けると、いつもあった大きな車がなくなっていました。家の中にも人の気配はなく、犬の声もしません。
見通しのよくなった角を、子どもが自転車でゆっくり曲がっていきました。
近所の人と顔を合わせると、どちらからともなく言いました。
「静かになりましたね」
理由は最後まで分かりませんでした。それでも、道を通るたびに身構えていた日々が終わり、ようやく以前の住宅地に戻ったように感じました。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた60代以上男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














