「120万円をまとめて返そう」夫が隠していた独身時代の支払い。だが、妻がまとめて立て替えたワケ
ローテーブルに、明細を並べた
結婚して二年目のことです。ある日、カード会社から届いた封筒を夫に渡すと、いつもと違ってすぐには開けようとしませんでした。
少し迷ったあと、夫が言いました。
「これ、まだ残ってるんだ。独身のころに使った分で…」
話を聞くと、独身時代から続いているリボ払いの残高があるとのことでした。自分の小遣いから毎月返していたため、私には詳しく話していなかったそうです。
その夜、夫は保管していた明細を持ってきました。私はローテーブルの上に、古いものから順番に並べていきました。
毎月きちんと支払っているのに、一年前の残高と比べると、思っていたほど元金が減っていません。明細には毎月の手数料も記載されていました。
「ちゃんと払ってるから、そのうち終わると思ってた」
夫はそう言いました。
私も最初は責めたい気持ちがありました。ただ、目の前に数字を並べてみると、それより、この状態を長引かせるほうがもったいないと思いました。
残っていた金額は、およそ120万円でした。
私は少し考えてから夫に言いました。
「手数料を払い続けるくらいなら、残りの120万円をまとめて返そう」
私が独身時代から貯めていたお金を、いったん使うことにしました。
もちろん、そのまま夫に渡すつもりではありません。これまでカード会社へ払っていた金額を、今度は毎月私の口座へ戻してもらうことにしました。
夫はしばらく明細を見たあと、小さくうなずきました。
「それでお願いしたい。ちゃんと返す」
翌月、二人で「0円」を確認した
その後、夫がカード会社へ確認し、残っていた分をまとめて返済しました。
翌月、新しい明細が届いたときは、今度は夫が自分から封筒を開けました。
二人で画面と明細を確認すると、リボ払いの残高は0円になっていました。
「本当に終わったね」
私が言うと、夫もほっとしたように笑いました。
借金がなくなったからといって、それで全部終わりにはしませんでした。
あのとき夫が、自分では毎月払えているつもりだったように、お金は一人で見ていると気づかないこともあります。
それからは月に一度、カードや口座の明細を二人で確認するようになりました。
最初のころは、夫から私へ返す金額もその場で確認していました。数か月すると、夫のほうから「今月も確認しよう」と言うようになりました。
あの夜、テーブルいっぱいに並べた明細は、できれば見たくない紙でした。
それでも、隠したままにせず二人で数字を見たことが、家のお金について話すきっかけになったのだと思います。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














