「取れたから縫わなきゃ」ボロボロになったカバンの写真を投稿。数時間後、届いた一文に恐怖
取れた持ち手を、何気なく載せただけだった
私には、長く応援している人がいる。
その人を応援するようになってから使っているかばんもあった。
ある日、家に帰ってから、そのかばんの持ち手の糸が切れていることに気づいた。
付け根の縫い目が、少しずつゆるんでいたらしい。
私は切れた部分の写真を撮って、普段使っている場所に短く書き込んだ。
「取れたから縫わなきゃ」
本当に、それだけだった。困ったとも、直してほしいとも書いていない。
自分で縫えばいいと思っていたし、独り言に近い感覚だった。
すると、同じ人を応援している友達が反応してくれた。
「私のも一回切れたよ」
「次はもっと丈夫な糸にしてもらわないとね」
「ほんとにね」
少し笑って、やり取りはそこで終わった。私はそのまま夕飯の支度を始め、書き込んだことも忘れかけていた。
数時間後、別の場所に一通届いた
驚いたのは、その数時間後だった。
書き込みをした場所とは別のところに、短い連絡が届いていた。
「その写真を消して。文句があるなら本人に言って」
連絡してきた相手が誰なのかは分かった。
同じ人を応援している方だった。
ただ、その方とは話したことがない。
会場で見かけることはあっても、親しくやり取りをするような関係ではなかった。
だからこそ、私は戸惑った。
書き込みを見られたことよりも、連絡が来たことのほうが怖かった。
私の中では別々だった二つの場所が、相手の中ではつながっていたことになる。
しかも、私は誰かを責めたつもりもなかった。写したのは糸が切れた持ち手だけで、書いたのも「縫わなきゃ」という一言だけだった。
どう返せばいいのか分からず、私は返信をしなかった。揉めたくなかったので、書き込みだけを消した。
その後、同じ相手から連絡が来ることはなかった。会場で見かけることはあっても、今まで通り話すこともない。
かばんは自分で縫い直して、今も使っている。持ち手のところだけ、少し違う色の糸が残っている。
あの一通がどういう気持ちで送られたのかは、今も分からない。ただ、それ以来、何気ないことを書き込もうとしたときにも、一度手が止まるようになった。
あの人が、どうして私の二つの場所を結びつけていたのか。そのことだけは、今も分からないままだ。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














