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2026.10.19(Mon)

「たかが蜂ぐらいで」隣の空き家から飛んできた蜂。ぼやく隣人に僕が見せた1枚の写真

「たかが蜂ぐらいで」隣の空き家から飛んできた蜂。ぼやく隣人に僕が見せた1枚の写真

庭で遊ばなくなった息子

夏休みに入ってすぐ、小学生の息子が急に庭で遊ばなくなった。虫取り網を持って外へ出ても、数分すると慌てたように戻ってくる。

「パパ、蜂がいる。大きいのが何匹も飛んでるよ」

息子が指さしたのは、隣の空き家だった。

持ち主は70代くらいの男性で、ふだんは別の場所に住んでいるらしく、たまにしか姿を見せない。

垣根ごしに様子を見ると、門の近くに置かれた古いタイヤのあたりを蜂が飛び回り、中へ出入りしていた。どうやら、その中に巣があるようだった。

夕飯のとき、妻にもそのことを話した。

「どこに巣がありそうなの?」

「門の近くの古いタイヤ。蜂がずっと出入りしてた」

「でも、勝手に敷地へ入って何かするわけにもいかないよね」

その通りだった。僕たちの判断で隣の敷地に入るわけにはいかない。そこで翌朝、庭の物干しや息子の自転車の近くを蜂が飛んでいる様子を、写真に残しておいた。

「たかが蜂ぐらいで」とぼやいた持ち主

お盆を過ぎたころ、隣の門が開く音がした。見ると、持ち主が帰ってきていた。

僕は外へ出てあいさつをし、古いタイヤのあたりを蜂が出入りしていることと、こちらの庭にも何匹も飛んできていることを伝えた。

「はあ……わかりましたよ」

男性はそう答えたものの、門のほうを見ながら「たかが蜂ぐらいで…」と小さくつぶやいた。少しして、もう一度同じようにぼやく声が聞こえた。

僕は言い返さず、撮っておいた写真を見せた。

「これ、うちの庭です。息子も怖がって、この夏ほとんど外で遊べていなくて」

男性は写真をしばらく見つめたあと、何も言わなくなった。

「……わかった。業者に見てもらうよ」

翌日、男性が呼んだ駆除業者がやって来た。確認してもらうと、やはりタイヤのところに巣があり、業者はそのまま取り除いた。

「刺される前に処理できてよかったです。使っていないタイヤなら、片づけておくと安心ですよ」

男性は「そうですか」と短く答え、その日のうちにタイヤを運び出した。

夕方には、うちの門の前まで来て頭を下げた。

「知らせてくれて、助かったよ」

その週末、息子は久しぶりに虫取り網を持って庭へ出ていった。しばらく周りを見回したあと、うれしそうにこちらを振り返った。

「パパ、今日は蜂、飛んでこないね」

その声を聞いて、ようやく僕もほっとした。


※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた40代男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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