「私だってずっと待ってたんですけど」コンビニで列を無視してレジへ向かった客。だが、店員が床を指さした結果
夕方のコンビニで起きた出来事
仕事帰りに立ち寄ったコンビニでの出来事です。
夕方の店内は混み合っていて、レジには数人の列ができていました。
私もお弁当を手に取り、3番目くらいに並んでいました。
レジ前の床には、足あとの形をした表示と矢印が貼られています。
お客さんたちは、その案内に沿って一列に並んでいました。
そんなとき、商品棚の間から大きなため息が聞こえてきました。
「はあ、まだなの…」
見ると、年上の女性客が買い物かごを持って立っています。
どうやらレジが空くのを待っているようでしたが、列には並んでいません。
やがて前のお客さんの会計が終わり、若い男性店員が声をかけました。
「お次にお並びの方、どうぞ」
すると、その女性客が商品棚の間から出てきて、列の先頭にいた男性より先にレジへ向かおうとしたのです。
店員はすぐに気づき、声をかけました。
「すみません。こちらにお並びの方からご案内しているんです」
女性客は足を止め、不満そうな顔をしました。
「え?私だってずっと待ってたんですけど」
店員が示した床の案内
「お待たせしてすみません。こちらの列に並んでいただくことになっていまして……」
店員が説明すると、女性客はさらに声を大きくしました。
「そんなのわかりにくいわよ。私のほうが先に来てたんだから」
列に並んでいた人たちも、困ったように顔を見合わせています。
私も、どうなるのだろうと思いながら見ていました。
店員は落ち着いた様子で、レジ前の床を指さしました。
「すみません。床に矢印がありまして、こちらから一列に並んでいただいているんです」
女性客が店員の示した先に目を向けると、足もとには足あとの表示と矢印が貼られていました。
そこから列に沿って視線を動かした女性客は、少し気まずそうな表情を浮かべました。
「でも、私も待ってたのよ」
「はい、申し訳ありません。ただ、皆さんこちらに並んでお待ちいただいていますので…」
店員は列のうしろを手で示し、続けました。
「こちらが列の最後尾です。お手数ですが、あちらからお願いします」
女性客はしばらく黙っていましたが、やがて小さくため息をつきました。
「……わかりました」
そして買い物かごを持ち直し、列のいちばんうしろへ歩いていきました。
先ほどまでの大きな声は、もう聞こえませんでした。
店員は先頭の男性に向き直りました。
「お待たせいたしました。どうぞ」
男性がレジへ進むと、止まっていた列も再び動き始めました。
私も順番が来て会計を済ませました。店を出るとき、列のうしろで静かに待っている女性客の姿が目に入りました。
店員も女性客を強く責めることなく、最後まで丁寧に対応していました。
混んでいるときこそ、きちんと案内を確認して並ぶことが大切なのだと感じた出来事でした。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた20代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














