「あなたたち、何したの?」公園で突然責められた小学生の僕たち。だが、母親の服を引っぱった男の子が明かした事実
一緒に遊びたいと言ってきた年下の子
僕が小学生だったころの話です。
放課後、友達と公園の広場に集まり、サッカーボールを蹴って遊んでいました。
夢中でパスを回していると、小さな男の子がもじもじしながら近づいてきました。
僕たちより少し年下で、顔は知っていても、まだ話したことのない子でした。
「あの……いっしょに、あそんでもいい?」
「うん、いいよ!一緒にやろう」
そう答えると、男の子はうれしそうにボールを蹴りました。ボールは僕の足もとまで転がってきます。
僕たちは男の子にも順番が回るように、ゆっくりとパスを出し合っていました。
ところが、遊んでいる途中でボールが男の子の横をすり抜けてしまったのです。
男の子は慌てて追いかけましたが、途中で足をつまずかせ、そのまま転んでしまいました。
「うわああん!」
突然の泣き声に、僕たちはびっくりしました。
「大丈夫!?痛かった?」
「立てる?大丈夫?」
急いで駆け寄り、男の子の両側にしゃがんで声をかけました。
転んだのは自分の足がもつれたからでしたが、痛そうに泣いている姿を見ると、僕たちも心配になりました。
母親に責められた僕たちを救った一言
そのときです。
広場の上の段から、男の子の母親が慌てた様子で駆け下りてきました。上の段には、ほかにも大人たちがいました。
「どうしたの!?何があったの?」
母親は男の子の肩を抱き、僕たちの顔を見ました。
「あなたたち、何したの?この子、こんなに泣いてるじゃない!」
「えっ、違います。僕たち、一緒に遊んでただけで……」
慌てて説明しようとしましたが、母親は険しい顔のまま言いました。
「言い訳しないの。年上なんだから、ちゃんと見てあげなきゃだめでしょう」
僕も友達も、言葉に詰まりました。
もちろん、転んだ男の子が心配なのは分かります。でも、僕たちが転ばせたわけではありません。
母親が転んだ瞬間を見ていたのかは分かりませんが、事情を聞いてもらえないことが悔しくて、僕は何も言えなくなってしまいました。
すると、少し落ち着いた男の子が、母親の服をくいくいと引っぱりました。
「ちがうよ、じぶんでころんだの」
「えっ?」
母親が男の子の顔を見下ろします。
男の子は僕たちのほうを指さし、もう一度口を開きました。
「おにいちゃんたちが、だいじょうぶ?って言ってくれたの」
その言葉を聞いた途端、母親は黙り込みました。
僕たちと男の子の顔を交互に見ていましたが、さっきまでの勢いはありません。
上の段にいた大人たちも、気まずそうに目をそらしていました。
「……そう」
母親は小さな声でそう言うと、男の子の手を取りました。そして僕たちには何も言わず、広場をあとにしようとしました。
すると、手を引かれていた男の子が振り返ったのです。
「おにいちゃん、またいっしょにあそぼうね!」
「うん!また遊ぼうな!」
僕たちが手を振ると、男の子も笑顔で手を振り返してくれました。
母親から謝ってもらうことはありませんでしたが、男の子が自分で本当のことを話してくれたのが、何よりうれしかったです。
大人に責められて何も言えなくなった僕たちを助けてくれたのは、一緒に遊んでいた小さな男の子でした。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた20代男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














