「よろしくね。じゃ、行ってくる!」週に何度も息子を預けに来るママ友。だが、登校班の集まりで私が伝えた本音
週に何度も、朝から息子を預けに来るママ友
子どもが小学生だったころ、同じ登校班にママ友の息子さんがいました。
ママ友とは、会えば立ち話をする程度の間柄でした。
ある朝、登校の支度をしていると、玄関のチャイムが鳴りました。
ドアを開けると、息子さんを連れたママ友が立っています。
「ごめん、急に出かけなきゃいけなくなって。この子、お願いできる?」
私が返事をする前に、ママ友は息子さんを玄関に入れ、手を合わせて車へ走っていきました。
突然のことで戸惑いましたが、息子さんをそのまま帰すわけにもいかず、家に迎え入れました。
ところが、それは一度きりではありませんでした。
それから週に何度も、朝になるとママ友が息子さんを連れてくるようになったのです。
最初は申し訳なさそうにしていたものの、次第にあいさつも短くなっていきました。
「よろしくね。じゃ、行ってくる!」
そんな一言だけで帰ってしまう日もありました。
私には下の子もいます。着替えを手伝い、朝ごはんを食べさせながら、預かった息子さんの忘れ物まで確認して送り出すのは大変でした。
ある朝、思い切って聞いてみました。
「最近、朝に用事が多いみたいだけど、大丈夫?」
「うん、平気平気。うちの子もここが気に入ってるみたいでさ。お菓子もあるし、いつもきれいにしてるし。ほんと助かるよ」
「そうなんだ。でも、うちも朝は結構ばたばたしてて……」
「そうだよね。いつもありがとね!」
ママ友は笑いながら、車へ向かいました。
どうやら、私が負担に感じていることは伝わっていないようでした。
登校班の集まりで、思い切って伝えたこと
しばらくして、公民館の和室で登校班の保護者が集まる日がありました。
座卓を囲んで集合場所について話し合い、その話が一段落したころのことです。
私は隣に座っていたママ友に声をかけました。
「ちょっといい?朝のことなんだけど……」
「うん、どうしたの?」
「今まで息子さんを預かってたでしょう?うちも下の子の支度があるから、これからは朝に預かるのが難しいんだ」
すると、その会話が聞こえたのか、近くにいたママが驚いた顔をしました。
「えっ、朝預かってたの?」
「うん。週に何度か、登校するまでうちで預かってて」
「そうだったんだ。全然知らなかった」
別のママも話を聞いて、こちらを向きました。
「下の子もいるんでしょう?朝は大変だよね」
「そうなんだよね。急な用事があるときは仕方ないと思ってたんだけど、何度もとなると、ちょっと厳しくて……」
私がそう答えると、ママ友はうつむいてしまいました。
何か言おうとしたようでしたが、言葉は出てきません。耳まで赤くして、膝の上で手を握ったまま黙りこんでいます。
周りのママたちも、それ以上は何も言いませんでした。
私はママ友に向き直りました。
「だから、ごめんね。これからは朝に預かるのは難しいと思う」
ママ友は顔を上げないまま、小さくうなずきました。
少し気まずい空気にはなりましたが、ようやく自分の気持ちを伝えることができました。
次の朝から、玄関のチャイムは鳴らなくなりました。
ママ友の息子さんは登校班の集合場所に直接来て、ほかの子どもたちと一緒に登校しています。
私も、下の子の朝ごはんを落ち着いて見られるようになりました。
最初から無理をせず、もう少し早く伝えていればよかったのかもしれません。
今では、あのとききちんと話せてよかったと思っています。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














