「今回はみんなで順番にやるって決まってたよね?」英語塾を理由にスピーチ役を主張したママ友。だが、別の保護者の一言に沈黙
何かと比べたがるママ友
子どもの小学校の保護者会で知り合ったママ友がいます。
PTAでも一緒になりましたが、顔を合わせるたびに、何かと比べられるのが気になっていました。
ある日、集まりの帰りに並んで歩いていると、ママ友が私のバッグを見て尋ねてきました。
「それ、どこのブランド?」
「特にブランドものじゃないよ。軽くて使いやすいから気に入ってるんだ」
すると、ママ友は少し意外そうな顔をしました。
「あ、ノーブランドなんだ。うちは子どもにも安物は持たせないようにしてるんだよね」
「そうなんだね」
私はそれ以上、何も言いませんでした。
夫の仕事の話になったときも同じでした。
「旦那さん、毎晩遅いんでしょ?うちは管理職だけど、だいたい定時には帰ってくるよ」
「そうなんだ。いいね」
何を話しても、最後は自分の家庭の話になります。
悪気があるのかは分かりませんが、毎回こうした言い方をされると、正直疲れてしまいます。
それでもPTAで顔を合わせるため、私はなるべく波風を立てずに付き合っていました。
スピーチ役をめぐる思わぬ一言
ある日の昼、学校の会議室でPTAの集まりがありました。
その日の議題は、子どもたちの英語のスピーチの担当についてです。
司会役のママが説明を始めようとしたとき、例のママ友が立ち上がりました。
「あのさ、スピーチなら、うちの子がやったほうがいいんじゃないかな。英語の塾にも通ってるし」
突然の提案に、周囲の保護者たちは少し戸惑った様子でした。
司会役のママが口を開こうとすると、ママ友はさらに続けました。
「ほら、慣れてない子だと緊張しちゃうでしょ?うちの子なら、ある程度できると思うんだよね」
確かに英語に慣れている子のほうが安心なのかもしれません。ただ、それだけで担当を決めていいのだろうかと、私は引っかかりました。
誰もすぐには返事をしなかったため、ママ友は司会役のママに向かって言いました。
「じゃあ、うちの子ってことでいい?」
そのとき、長机の向こう側に座っていた別のママが口を開きました。
「うちの子もネイティブのスクールに通ってるよ。でもさ……」
そこで一度言葉を切り、司会役のママを見ながら続けました。
「今回はみんなで順番にやるって決まってたよね?」
司会役のママもうなずきました。
「はい。スピーチは順番に担当してもらうことになっています」
「ああ、そうだったね」と、ほかの保護者たちもうなずいていました。
ママ友は少し驚いた表情を浮かべました。
何か言いかけたものの、そのまま口を閉じ、目をそらして椅子に座りました。
その後は特に反論もなく、スピーチ役は決まっていたルールどおり、子どもたちが順番に務めることになりました。
集まりが終わると、ママ友は誰とも話さずに会議室を出ていきました。
いつも自信たっぷりに話していたママ友が、あのときは何も言い返さなかったことが印象に残っています。
私はそれ以来、必要なときには普通に話しますが、以前より少し距離を置いて付き合っています。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














