「まだ覚えてたの?」食事代を返さず、また誘ってきた大学の先輩。だが、私が伝えた事実に態度が一変
食事の席で告げられた思いがけないお願い
大学を卒業してから、先輩とはしばらく疎遠になっていました。
久しぶりに電話があったとき、先輩は近況を話しながら「今は貯金がまったくないんだよね」とこぼしていました。
それでも久しぶりに会いたいと言われ、食事の約束をしたのです。
当日、家で出かける準備をしていると、待ち合わせの1時間前に先輩から電話がかかってきました。
「もうお店に着いたよ。先に入ってるね」
ずいぶん早いなと思いながらも、私は急いで支度を済ませて店へ向かいました。
到着すると、先輩はすでに席に座って水を飲んでいました。私が上着を脱ごうとしたとき、先輩が突然こんなことを言ったのです。
「あのさ、実は今日、お金持ってきてないんだよね」
「えっ、食事代もないんですか?」
「うん。今日は払ってもらえない?後輩なんだし、先輩にごちそうすると思ってさ」
私は返事に困ってしまいました。
貯金がないとは聞いていましたが、食事代まで持たずに来るとは思っていなかったのです。
しかも先輩は、メインの料理だけでなく、デザートまで注文していました。
会計になり、私が財布を出すと、先輩は手を合わせて笑いました。
「ごめんね、今日はありがとう」
結局、食事代は全額私が支払いました。
店を出ると、先輩は思い出したように言いました。
「あ、お金は月末に返すから」
最初はごちそうしてほしいと言っていたのに、今度は返すという話になり、私は戸惑いました。
それでも返してもらえるならと思い、その場では何も言いませんでした。
ところが、月末を過ぎても先輩から連絡はなく、食事代も返ってきませんでした。
再び食事に誘ってきた先輩
しばらくして、大学時代の別の後輩と会う機会がありました。
何気なく先輩との食事の話をすると、後輩は驚いた顔をしました。
「えっ、私も同じことがありました」
「本当ですか?」
「食事代を全部払ったんです。月末に返すって言われたんですけど、まだ返してもらってなくて」
まさか、ほかの後輩にも同じことをしていたとは思いませんでした。
それから数日後の夜、先輩から電話がかかってきました。
「久しぶり!元気?またご飯行かない? いいお店見つけたんだ」
前回のお金については、何も触れてきません。
「あの、前の食事代なんですけど…」
「え、何?」
「月末に返すって言ってましたよね。まだ返してもらってないんですが」
すると先輩は、軽く笑いながら言いました。
「えー、まだ覚えてたの?」
その反応に、私はもう遠慮する必要はないと思いました。
「ほかの後輩からも、同じ話を聞きました」
「……え?」
先輩の声が急に小さくなりました。
「その子も、月末に返すって言われたそうです」
電話の向こうで、しばらく沈黙が続きました。
「とにかく、前の食事代を返してもらうまでは、もう一緒に食事には行けません」
「……わかった」
先輩はそれだけ言うと、電話を切りました。
ただ、先輩からは何の連絡もなく、それきり付き合いも途絶えました。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














